これも女の生きる道・その1「バービー」
監督:グレタ・ガーウィグ
出演:マーゴット・ロビー
米国2023年
見る前🌟「バービーの世界と現実の世界を股にかけたドタバタしたファンタジーかな。楽しくアッケラカンかつ痛快にジェンダーの問題を描いてくれると期待」
見た後😶「なんか……よく分からん(・・? 難しい」
ガハガハ笑えるだろうと大いに期待して行ったら、実際見てみるとかなりひねくれてて皮肉っぽい印象であった。さらに近年のアメリカの社会状況や文化知らないと真に理解できないのではないかと思ったり。
バービーとケンが現実世界へ渡ったことで生じた瑕疵から大きな断裂へ。で、ユートピアのはずだったバービーランドは変質しその本質をさらす。それは現実(映画を見ている観客の)の写し鏡でもある。さてどうするよ--(~o~)
このような流れだとは思うのだが、ラストも分かりにくい。なぜ、そこでその一言??と思っちゃう。キツネにつままれた気分だ。
そもバービーというものが分かっていない者には、この映画は難解過ぎるようだ。
ファンタジーとして楽しむにはウラがあり、明確なフェミニズムが打ち出されていると考えるにはひねりが多く、共感するにはぼかされたり曖昧な部分が目につく。いちいち笑うのに解説が必要という具合。いかんともしがたい。
ただピンクと水色を基調として隅から隅まで統一したデザインはお見事としか言いようがない。事前の小出しの宣伝戦略も大したものだった。
しかし確実と言われたアカデミー賞監督賞・主演女優賞の候補からはもれてしまった。賞は水もの、サプラ~イズ😱
| 固定リンク | 1