これも女の生きる道・その3「ウーマン・キング 無敵の女戦士たち」
監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド
出演:ヴィオラ・デイヴィス
米国2022年
アマプラにて鑑賞。いつ公開してくれるかと待っていたら、残念無念(T^T)の国内劇場公開なし&配信スルーという扱いに決着してしまった。
西アフリカに実在したという王国の女戦士軍団の闘いを描く。国王のハーレムにはきれいなおねーさんが大勢いて、軍隊には肉体を鍛えまくる女性兵士が大勢いるという状況である。
前半は老練な上官と厳しい将軍が見守る中、男子禁制の兵舎で生意気な新入り娘が鍛えられるという「新兵もの」の定型通り進む。
だが中盤あたりで衝撃の事実が発覚。その後は旧弊な社会や戦場の中で女がいかに暴力にさらされるか、そしてそれを克服できるかというシリアスかつフェミニズムなテーマが入ってくる。
一方でアクション場面は迫力あり。刀と槍と縄と(たまに銃)が飛び交う戦場だがカメラワークは明確で混乱はしない。
演じる女優さんやスタントの方々はお疲れさまとしか言いようがない。終盤で宿敵を待ち構えるヴィオラ・デイヴィスはまるで鬼神のごとく(>y<;) 彼女はもういい歳なのに身体作って役に挑んでいて、昨年のアカデミー賞主演女優候補から押し出されてしまったのはさぞかし無念だったろう。
日本での配信スルーもなんなのよ。黒人女性が主役の映画は冷遇され過ぎじゃないの。
とはいえダンス場面は皆さん楽しそうに踊っていた。王国は一種の理想郷と設定されているようである。奴隷貿易との関わりについて史実と違うと批判されたようだが、シリアス作品というより日本のマンガの『キングダム』路線と考えればいいのではないか。
ということで『ブラパン2』に満足の行かなかった諸嬢諸氏はこちらを見ることをオススメする。
妻がウン十人(?)いる少しニヤけた王様見たことあるなあと思ったらJ・ボイエガだった👀
貿易相手の白人はポルトガル人という設定か? それにしても南部の農場主とか奴隷商人の役に「美男だが軟弱な青二才」がキャスティングされるのが多いのはなぜですかな。
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