「もっと知りたい!もっと聴きたい!テレマン 2」:集え!テレマニア
ダルムシュタットの手稿譜から
解説:佐藤康太
演奏:宇治川朝和ほか
会場:松明堂音楽ホール
2023年12月2日
「その1」の時は行ってないけれど、会場が埼玉県内という単純な理由で行ってみた。
ヴィオール×2、リコーダー、チェンバロという編成でテレマンとダルムシュタットの宮廷との関りを聞くという内容。
ヴィオール2名と言っても、ドゥシュ・ド・ヴィオールことトレブル・ガンバ(森川麻子)とバス・ヴィオール(譜久島譲)の組み合わせだ。前者はフルートやヴァイオリンの代わりに使われたという。
リコーダーは宇治川朝和、チェンバロ福間彩である。
そして誰が呼んだか「テレマン博士」--多分自称だろうけど(^O^)「日本で一番テレマンに詳しい」という音楽学者の佐藤康太が曲の合間に登場して解説を行なった。
かの地の宮廷ではテレマン作品の楽譜が多く保存されていて、その中から様々に編成を変えて演奏。うち一曲だけは当地の宮廷楽長をやっていたグラウプナーのチェンバロ曲だった。
彼はテレマンと実は仲悪かった説ありというのは興味深かった。そういやライプツィヒのトーマス教会の音楽監督新規採用候補1番目はヘンデル、2番目はグラウプナーだった(結局3番手のバッハに決定した)。そういうところも因縁があるのだろうか。
パワポを使って博士の質問コーナーもあり。テレマンの巧みさと変なところが様々な側面から浮かび上がってくる内容だった。まだまだこのシリーズは続くらしいからやがて彼の全貌が明らかになるのだろうか。ただ博士は個性強すぎるのが難ですな😑
そのうち「テレマン噂の真相」とか「弟子は見た!テレマンの素顔」なんてのもやってほしい。
宇治川朝政が最前列に座って博士のジョーク(というよりギャグ?)を一番大きな声で笑っていたのがおかしかった(^◇^)
| 固定リンク | 1