「Ut/Faコンサート2024 18世紀のフランス音楽」:過去からの仄めかし
演奏:宇治川朝政&福間彩
会場:今井館聖書講堂
2024年2月4日
リコーダー&鍵盤のユニットUt/Fa(ウト・ファ)によるルイ14・15世時代の器楽作品を聞いた。
リコーダー曲はオトテールとフィリドール(一族の二人)、チェンバロ独奏はクープラン、デュフリというプログラムだった。
フィリドール以外の作品のほとんどは何やら意味深で謎めいたタイトルや実在の人物・地名が付いていて、曲間にはその内容を二人であれやこれやとかなり詳しく解説。
モニターで画像を出して「この時代の『滝』というのはこういうもので、実は噴水--」などと微に入り細を穿ちシロートにもよく分かる内容だった。二人で交互に話す様は掛け合い漫才ならぬ「掛け合い解説」みたい(^◇^)
これはもしかしてテレマン博士の影響かっ?
中にはもう意味の分からないタイトルもある。音楽自体はあくまで裏表もなく均整の取れた響きを聞かせるが、一方で現代では測りがたいひそやかな宮廷内の目配せのような雰囲気の中にあるという、この時代の精神のようなものが伝わってきた。
日曜の昼間なのに客の出足が今イチかな(?_?)と思ったら、なんとBCJのヨハネが初台で同時刻にあったらしい。知らなかった。その影響ですかね。
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