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2024年3月14日 (木)

シャルパンティエ 牧歌劇「花咲ける芸術」:誰もがみんな知ってはいるが聞いたことはない

240312 演奏:アンサンブル・マルキーズ
会場:ルーテル市ヶ谷ホール
2024年1月6日

レザール・フロリサン……といやあW・クリスティ率いるグループ名で有名だけど、その元となった作品を実際に聞いたことがあるかというとハテ(^^?状態である。
それが演奏されるコンサートがあるということで行ってみた。ヴァイオリンの川久保洋子をはじめとする器楽陣6人と、声楽5人という布陣である。

実演が少ないのは一回のコンサートには短いせいなのだろうか。序曲+5幕で通常のコンサートの半分に収めるには長く、まさに帯とタスキの関係。この日は内容を補うように前半クープランの「スタンケルク」、後半ジャケ・ド・ラ・ゲールのチェンバロ曲とトリオ・ソナタが合間にうまくはめ込まれていた。

ざっとした内容は、ルイ14世をほめたたえるヨイショ\(^o^)/で始まり芸術が平和な理想郷を築く王の治世に感謝を捧げていると、「混沌」やら「憤怒」が攻撃してきて戦いになるぞー🏹どうするよ……というもの。

実質的に指揮は鍵盤の會田賢寿が取っていたようだ。ヴァイオリンだけでなくリコーダーについても2人というのが珍しかった。あと島根氏は一人でチェロとガンバの二刀流をやっていた。
歌手の皆さんも実力派ぞろいで巧みかつ華麗な独唱・合唱を聞かせてくれた。特に二人のソプラノ(佐藤裕希恵&湯川亜矢子)については、大きなホールではよく分からなかったそれぞれ好対照の特徴が、今回はよーく間近にしっかりと聞くことができた。小さなホールでは長点だけでなく欠点もハッキリと出てしまうから大変だよね。

滅多に聞けない珍しい演奏をありがとうございますm(__)m フランス・バロックの神髄に触れた気分になれました✨

かなりよく客が入っていて、東京近辺のフラバロ・ファンが集結した感じだった。
会場のルーテル市ヶ谷ホールに行ったのはかなり久し振り。月や太陽の装飾が付いたオルガンが懐かしかった。
昔ここでフランソワ・フェルナンデスのバッハの無伴奏を聞いたのを思い出した。もう一度聞きたいのう(^^♪

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