「イタリアの香り リコーダーとリュートが奏でる17世紀の音楽」:東京の下町に流れるよ、ヴェネツィアの響き
演奏:向江昭雅&佐藤亜紀子
会場:マリーコンツェルト
2024年3月14日
リコーダー向江、アーチリュートとテオルボ佐藤による、ルネサンス期及び初期バロックのイタリア器楽曲の演奏会に行った。シリーズらしいのだが、私は今回が初めてである。
作曲家はフレスコバルディ、メールラから始まり、デ・セルマとかモンタルバーノなど初めて聞く名前も複数登場した。
主にソプラノリコーダーを使用して前半はアーキリュート、後半はテオルボと合奏するという形だった。途中で佐藤亜紀子の新アルバムからピッチニーニの独奏曲の演奏もあった。
向江氏は明晰かつ揺るぎのない演奏で、会場の壁の性質のせいか耳にガンと響くほどである。
リュート、テオルボの方もよく音が届き、この会場でソロコンサートを聞いてみたいなと思った。クラヴィコードでもよく聞こえそうなほどだ。
ピッチニーニの独奏曲のうち前半に弾いたのはやたら難しそうな作品だった。なぜ人は弾きにくい曲に挑むのか? それはそこに曲があるからさ<`~´>などと考えたりして。
なお佐藤氏のお衣装、菜の花の配色で春っぽくて素敵でした✨
1630年前後に亡くなった作曲家が多いのはペストが流行ったせいだとか。カステッロなんて29歳ですよ💨
それからリコーダーは当時の楽器は残っていない、というのも初めて知った。フルートだと残っているよね。同じ木製なのに何故かしらん(?_?)
現在、オリジナル楽器とされているのは、当時の教本に載っている指使いでその音が出るように20世紀になってから作り上げたものなのだそうだ。古楽歴××年。恥ずかしながら初めて知りましたよ……。
全体的にプログラムの構成は奇抜に走るわけではなく、良く練られた印象だった。
会場の周囲は日暮里のサニーホールと争うほどの下町度を誇っている(^▽^;) すぐ近くの河岸には桜並木が続いていて花見の季節はにぎわいそうだった。一升瓶必携よ🍶
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