「アブソリュート・チェアーズ」
県民の義務として行ってきました(^O^;
そもそも椅子の所蔵が多い近美、いろんな椅子が展示してあるのかなと予想してたら、思いのほか椅子の概念に迫る内容であった。
既存の椅子を使用した作品、椅子を描いた平面作品、新たに作った変わりダネ椅子、椅子の存在を問うもの、椅子に関する報道写真なども。車椅子を使ったプロジェクトと映像記録もあった。
椅子と権力についての考察が語られているが、それなら排除ベンチをもう少し深掘りしてほしかった。
古いものはデュシャン、草間彌生、岡本太郎など。実際に座れるものも多かった。岡本太郎は当然ながら座りにくい椅子。とりあえず座面が凸面なのは尻痛物件である。
不用品を利用して大きな缶に丸太をギッシリ詰めたヤツは、実際座ると痛そうで痛くなかった。
透明な樹脂に椅子の形にナフタリンを封じ込めたものが面白い。封入口のシールを剥がすとナフタリンが蒸発しちゃうらしい。
「終の棲家」というタイトルの段ボール製ベンチあり。名前など個人データを書きこむ項目が印刷してある。そのまま棺桶になるのであろうか😑
工藤哲巳というアーティストがフランスに招かれた時に、イヨネスコにムカついて作ったインスタは怒りが爆発していてド迫力だった。
階下のコレクション展では所蔵椅子を一挙公開していた。折角だから企画展に来た人をもっと誘導するようにすればいいのに。気付かないで帰ってしまった人も多いのではないか(?_?)
こちらの展示作は座れないが上階のロビーに置いてあるものは座れる。この日も長いソファ(一応コレクションの一つ) に、数人がぐたーっと休んでいた。
帰りに公園の芝生に一つ設置してあるカプセルハウスを近くでよーく眺めて帰った。
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