「新旧教徒の交差と希望」:音楽は戦禍を越えて
演奏:アンサンブル・アカデミア・ムジカ
会場:日本福音ルーテル東京教会
2024年4月16日
ボヘミアン・バロック・プロジェクトも遂に第3弾である。(第1回、第2回の感想)
ボヘミア地方に起こった新旧教の対立による戦乱は長引き、30年戦争となって広範囲の地域に渡り荒廃を招いたという。
そのような時代に戦乱とは関係なく交流し影響を受けたり与えたり--そんな音楽家たちに焦点あてた特集である。
トゥンダー、ケルル、カプリコルヌスなど……あまりに渋過ぎな作曲家たちによる器楽曲やカンタータが繰り広げられた。
ビーバーのソナタはヴァイオリンとトランペット各々二つが互いに模倣しあっていく。クリーガーのカンタータでは管がスムーズに歌を寄り添っていたという印象。
管・弦・声🎼いずれも満足できる内容だった。
杉村智大、村上信吾のトランペット隊はじめ定例メンバー7人に加え、今回はゲストが2人いた。
ヴァイオリンのアナイス・チェンはスラリンとした細身からは信じられぬ豪胆にして緻密な演奏を聞かせてくれた。病気のため一時休養していたそうだが、まだ療養途中という事かな? これからの活躍を祈っております(^^)
バスの渡辺祐介は安定した歌唱を聞かせてくれたが、もう一つサイズの大きなシャツの着用をおすすめしたい。
余談だが、各人の楽器解説コーナーでヴィオローネの角谷朋紀が「この楽器のガット弦は羊20匹分」と話した時には会場がどよめいた。
また第4回を楽しみにしています✨
| 固定リンク | 1