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2024年8月13日 (火)

「和・アウラータ・フォンテ」:下町のガット弦切れる猛暑かな

240813 2本のヴィオラ・ダ・ガンバによるイタリアバロック音楽の世界
会場:マリーコンツェルト
2024年7月21日

そもそもイタリアで活動しているアウラータ・フォンテ・アンサンブルというグループがあり、日本で演奏する時はタイトルのように「和」を付けるということらしい。
メンバーはソプラノ神谷美穂、チェンバロ上羽剛史、ガンバ島根朋史&ペリクリ・ピーテである。ピーテ氏は一人だけ年代が上だがエウローパ・ガランテでチェロ奏者をやっていた経歴があるとのこと。彼と神谷氏は在イタリアというのでいいのかな。

この日はウィーン周辺で活躍したイタリア人作曲家による、2本のチェロまたはガンバを使用する作品の特集である。取り上げられた6人の作曲家のうちボノンチーニとマルチェッロ以外の残りの4人は知らなかった。
作品はオラトリオ、カンタータ、器楽作品など各ジャンルもれなく揃っており、声楽では神谷氏がさすがの本場仕込みでガンガンと攻めの歌唱を華麗に繰り広げた。ガンバと歌が美しく絡み合う瞬間もあった。
ラストのフェッランディーニのカンタータは後半のほとんどを占める長い曲で、その間歌いっぱなし💨 お疲れ様ですm(__)m

器楽ではガンバ2本の響きがあまりに心地よく(会場の特性もありか)、曲数は2曲だったがもっと聞きたくなった。
途中で島根氏のガンバの弦がブチッと切れるアクシデント🔥があった。暑さのせいですかね。

なお曲の合間に数回、神谷氏が解説を話す--というよりは結構長い文章を読み上げたのだが、スピードが速すぎて老人脳にはついていけず頭の中でツルツルと上滑りしてしまった。
少し前に古楽関係のオンライン講座を聞いたのだが、同じくらいの分量の話を1時間半かけて話してましたよ(^▽^;)

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