「アルプスを越える天才たち」:音楽に国境も時代もなし
演奏:アンサンブル・パルテノペ
会場:今井館聖書講堂
2024年9月22日
イタリアとドイツの間には高くて深い山(アルプス)がある~♪と歌ったかどうかは知らないが、かつてそれを越えてイタリアとドイツ・ウィーン、さらにはパリまで、互いに影響を与えたり実際に音楽活動を行った音楽家たちがいた🌟
アンサンブル・パルテノペはヴァイオリン朝吹園子、チェロ懸田貴嗣、テオルボ・ギター上田朝子、チェンバロ西山まりえという4人組である。
取り上げられたのはヴァルター、ヴィヴァルディ、ピゼンデルなど。耳慣れたヴィヴァルディ節もギターが入ると何やら粗削りな勢いが生じて面白い。
テオルボ独奏曲の作者バルトロッティはイタリア人だがパリに行ったら作風豹変したとか。その証拠のような組曲を披露。
今回、最大の聞きどころは3分間の鍵盤曲の中に全部の調を入れたハイニヒェンだろう。かつてはバッハの作品とされていたそうだが、一体何を考えて作ったのか? ウケ狙いですかね🙄
ピゼンデルとウェストホフの極めて技巧的なソナタでは、ヴァイオリン朝吹氏が「弦力」(げんぢから)というようなものを発揮、圧倒的でねじ伏せるような演奏だった。
個々の奏者はもちろんアンサンブルとしての横のつながりも良く、聞けて満足した。
休憩なしで1日2回公演、満員御礼だったらしい。お疲れ様でした(^O^)/
ただ、演奏の最中にガサガサ音を立てて動く人がいたのにはマイッタ。勘弁してほしい。
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