BCJ秋祭り「ミサ曲ロ短調」「祝祭のオール・バッハ・プログラム」
★「バッハ ミサ曲ロ短調」
演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
会場:東京オペラシティコンサートホール
2024年9月27日
BCJを聞くのはかなり久しぶり。コンサートホールもすっかりご無沙汰である。ロ短調ミサもまた久しく生で聞いていないので「たまには行ってみるかなあ」と、発売から遅れてチケットを取った。行ってみると、なんと3階席までほぼ満員であった。
座席は後方しか取れなかったが、かえって合唱の緩やかな広がりと響きを堪能できてよかった。その代わりステージが遠くて、肝心のコンマスを含めて何人かの奏者や合唱隊の顔がどうしても分からず「あれ誰だろう🙄」とずっと悩んでいた。
これまた久しぶりのテノール櫻田氏はなにげに貫禄が出てきた印象だった。昨年のヘンデル・オペラでしか見た(聞いた)ことがなかったA・チャンス、あの時はキモい王様役だったが今回の「アニュス・デイ」はあまりに甘美過ぎて💫脳ミソがしびれそうな神の子羊であった。
それから管楽器の充実ぶりが耳福だった。
入場した時にくれた紙片には歌手の独唱者名しか載っていなかった。プログラム買わないと器楽隊や合唱隊の個々の氏名は分からないままだった。キビシイのであーる。
しかしプログラムの価格が2000円とは……最初の頃は500円だっけ? 昔が懐かしいぜ。
貰ったチラシの束の中に同じ会場でアントネッロもロ短調ミサをやるのを知った。なぜに今、ロ短調が来ているのであろうか。
どうせなら「オペラシティ震撼⚡本邦二大古楽グループが激突💥ロ短調来た~っ🌟」ぐらいに煽ってほしかった。
★「祝祭のオール・バッハ・プログラム」
演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
会場:彩の国さいたま芸術劇場
2024年9月28日
埼玉県の数少ない文化施設の一つ、さい芸開館30周年記念ということでめでたいプログラムである。
こちらは「おっ、BCJ久しぶりに埼玉だ」と発売時にすぐチケットを獲得した。かなり前のことで公演日も忘れてしまい、上に書いた通り「ロ短調聞いてみるかな」という適当な理由で何も考えずにこちらをチケ取りしたら、気付くと連チャンだったという……💦
しかもこの日は午後4時開演だから正確には24時間経っていない( ̄▽ ̄;) 皆さんタフですなあ。
直前まで行くかどうか迷っていて疲れてたがなんとか気力体力振り絞り行ってみた。結果は「聞けてヨカッタヽ(^o^)丿」であった。
メンバーは前日と同じで、曲目は管弦楽組曲、ヴァイオリン協奏曲と声楽2曲(モテットとカンタータ191)。さらにチラシには書いてなかった、ロ短調ミサからキーラントとチャンスの独唱曲を投入という大サービスがあった。
非常に暑い日の上に、うっかり電車で乗り越しをやってしまい開演ギリギリに文字通り駆け込む羽目になってしまった。始まってからも大汗が止まらず(;^_^Aトホホ状態である。
この日も満員御礼だったもよう。
座席が後方だったオペラシティとは違って前の方だったので、演奏者たちの顔がよーく分かった。コンマスは山口幸恵だったのね。この日のさい芸発行のプログラムは無料💮配布で奏者リストもありちゃんと確認できました。
オペラシティでは座席が後方だったためか合唱が穏やかに融合して聞こえたが、さい芸は席数は半分以下。それで前方の位置なので音の迫力に格段の差があった。特に合唱は各声部が激突して火花を散らしグルグル回っている。まるで雷雲の中に突っ込んでいるようなイメージにとらわれた。この違いはなんだ(・・?
アンコールのロ短調ミサ「平和を与えたまえ」もかなりグイと迫ってくる印象だった。
もう一度聞けて嬉しさ百倍チャンスの「神の子羊」は、弦が声の周囲を撫で回していくような不思議な感覚であった。
それにしても二日続けての指揮でもマサアキ氏はお元気であった。この後は居酒屋で打ち上げやるのかなどと思ってしまった。
彼の曲間の解説によると、管弦楽組曲3番のアリアはその前の「序曲」でトランペットとオーボエの奏者を使い倒したので、彼らを休憩させるために弦だけの曲にしたのではないかという。ホントか😶
おかげでヴァイオリン席の後方の床で管楽器隊が疲れて寝ている姿が目に浮かんでしまったですよ。
| 固定リンク | 1