「天使の楽器サックバット」:吹けば聞こえ過ぎそうな楽器でも
華麗な響きのルネサンス教会音楽
演奏:イル・メルロ
会場:五反田文化センター音楽ホール
2024年10月14日
イル・メルロはリコーダー桐畑奈央+鍵盤上羽剛史+ソプラノ小野綾子の三人組。この日の公演ではサックバットの小野和将がゲスト参加してルネサンス時の歌曲を取り上げた。
この4つの組み合わせ、普通はあまりないものだと思うが一体どんな音になるのであろうか(^^? 回答を求めて埼玉からは遠い五反田へ向かったのである。
想像だとサックバットが音量が大きくて突出して聞こえて他を圧してしまいそう。縦笛はともかくソプラノはどうなるよ。しかし結果は--意外にもうまく溶け合ったサウンドとなった。サックバットが大き過ぎるわけでもなく、リコーダーはよく響き声はあくまで明晰であった。
そしてオルガンはその間を取り持つ接着剤兼緩衝材の役割を果たしていた。
取り上げられた作曲家はグランディ、カステッロ、マレンツィオなど。一曲だけ時代が後のシャルパンティエの歌曲が入っていた。グランディは3曲も、という大盤振る舞いである。
この時代の声楽曲・器楽曲はアンサンブルの宝庫ですね。サックバットが入って新鮮な演奏を楽しめました。
ただ、空席が目立ち過ぎだったのは残念。宣伝が足りなかったのかな💦 私以外はほとんどが身内の人のようだった。
会場の五反田文化センター、ほぼ一年ぶりで道が分かるかなと思ったけど無事たどり着けた。ただ音楽ホールの入口が分かりにくい。
音はいいのだが、前席の客の頭がかぶる度合いがひどくて参る。前に大男が座ったら何も見えなくなるだろう。「音はすれども姿は見えず」状態である👀
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