「ジェズアルド・シックス」:6番目の男
ウィッシング・トゥリー
会場:東京文化会館小ホール
2024年11月26日
アカペラ合唱コンサートに行ったのは久しぶりである。このグループは録音も聞いたことないけどとりあえず行ってみた。会場で耳にしたところによると、ユーチューブで合唱シーンが広く知られているらしい。
名の通り英国男声6人組である。2種類のプログラムで来日し、古楽が大半かと思ったら現代曲と半々ぐらい取り混ぜての構成だった。ちなみに肝心のジェズアルドの曲はどちらのプロも1曲のみである。満員御礼完売とのことだった。
どちらのジャンルも境界なく歌いこなし聞かせてくれた。端正かつ硬質な響きに圧倒される。しかも文化会館小ホールは鑑賞環境としては申し分なく、声が身近に届いてきた。
リーダー兼バスのパーク氏はまだ32歳ぐらいらしい。若い🌟 作曲もこなす才人である。カウンターテナー二人の歌声は華麗。彼のバスの技巧も評判だったが、私の座席からだと彼の斜め後ろになってしまい、よく聞こえなかったのが残念だ。
コンサートは全体を通して洗練極まりなく構築された世界だった。ただ、「洗練され過ぎ」となると諸刃の剣。休憩時間中に「どの曲も同じに聞こえる」との声が客の中から聞こえた。ムムム(~_~)確かに前半はそんな感じがあったかな。
伝承曲を編曲したものや、アメリカ先住民の詩による作品などもあり、選曲自体はバラエティに富んでいた。伝統歌の「オークとアッシュ」って「おじーさんの古時計」の歌の原曲だろうか(・・?
サイン会は長蛇の列で、CD販売コーナーは大忙しだった。売切れの盤も出てスタッフは嬉しそうでしたな。
若い方のカウンターテナーはティモシー・シャラメにちょっと似ていた。TV収録(多分NHK)が入っていたので放映時によーくご確認ください。
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