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2025年1月 4日 (土)

「恋する心に安らぎを」:いにしえの心を探るには

演奏:イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ
会場:今井館聖書講堂
2024年12月22日

フルート&リコーダー中島恵美、バロックハープ曽根田駿のコンビに、テオルボ上田朝子がゲスト参加して、オトテールの作・編曲の歌曲を器楽にて演奏するというコンサートだった。
ルイ14世~15世のフランス宮廷で人気だった牧歌的な恋愛歌(ブリュネット)が中心となっている。フルート用に編曲した作品とはいえ、原曲の情緒を理解できるようプログラムには歌詞対訳が付いていた。

大きなイベント用とか宗教作品ならば理解もしやすいが、日常と共にある恋の歌は却って現代の異国の人間には演奏が難しい--などという曽根田氏の話を聞いてそういうものかと思った。確かに遥か昔のフランス貴族の心などどうして分かろうか、ですね(^^?
また音的には似てるが実は指向性が異なるハープとチェンバロ、という解説も興味深かった。

実際聞いてみるとある意味、合奏の極みのような演奏だった。中心となるフルートやリコーダーにハープとテオルボが伴走する。そのような流れが形作られていた。。
ド・ヴィゼのテオルボ独奏曲は生でなかなか聞く機会がないので貴重。オトテールとは関係ない、ボエセ作曲のエール・ド・クールもしっとり感があってよかった。
地道なプログラムたけど充実したひと時であった。(会場は少し寒かった💧)

↓駅からの途中にあるフレーベル館もクリスマス仕様でしたよ。
241222t

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