「大塚直哉レクチャー・コンサート 鍵盤の上で踊るバッハ!?」:舞曲演奏は体力勝負か
11回目を迎えるこの企画、今回は「イギリス組曲」を素材にバッハと舞踏の関係に深~く迫る。ゲストは西洋舞踊史・音楽史研究者の森立子。
外は寒かったが中はほぼ満員の聴衆の熱気と暖房が効き過ぎて暑いぐらいだった。
イギリス組曲……はて、大昔CDを買ってどこかにあるはずだがどこにあるか分からない。それぐらい聞いてないのである(;^_^A これは私だけでなく、バッハの鍵盤作品では一般的になじみが薄いものとされているそうな。
プレリュードとほぼ同じ舞曲の組み合わせによる6曲×6セットを、オルガンとチェンバロで交互に3曲ずつ演奏。その合間に森氏とのトークを挟むという構成だった。
そもそも実際には踊るのが難しいのになぜ舞曲のタイトルがついているのか? そして実はバッハの若い頃にあったフランスの舞踊との関りや影響。
また舞踏譜の図はよく引用されて見かけるけど、実際に何を表しているかは素人には分からず。それを実例で動きやステップを示してくれたのはありがたかった。
舞台にダンサーがいないのに舞曲を演奏したら踊っているのは誰か--そりゃ演奏者の他にはいない。合間に休憩やトークがあったとはいえ3時間鍵盤上で踊り続けた大塚氏はお疲れさまである✨
折しも同じさい芸の向かい側のホールではNOISMのダンス公演があり、あちらの公演は1時間遅く始まったのになんと終了時間は同じであった(!o!)
大塚氏は一人で一時間も余計に鍵盤上のダンスをしていたのである。こりゃすごいエネルギーだ。そしてそれを作曲したバッハはもっとすごいのかな(^^?
また次の12回目も楽しみであります。
この日は空気が乾燥して手が滑りやすいせいか、いつになくチラシやプログラムの用紙を落とす人が多かった。なんと第1部の前半だけで5、6回も落とした人がいた。大丈夫か。
さて、ちょうどこの時期さい芸ではアート集団「目」が企画展を開催中だった。光の庭とガラス屋根の通路に作品が展示してある。打ち捨てられたトウシューズみたいのも作品だろうか?
あと何かが色々と劇場内に出没するということらしいのだが、目撃者はそのレポートを所定の報告用紙に書いて投書するようになっていた。
そのレポートの過去のものはファイルに閉じられて閲覧できた。見てみると「熊の着ぐるみがいた」とか「割烹着のおばさんが疾走していた」とか……(~_~;)
本当かっ❗❗
もしかしてトウシューズがそれだったのかしらん。
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