「密輸 1970」:勝つのは誰か?五つ巴の死闘
この映画を紹介するのは難しい。知り合いに「すごく面白い」とすすめようとしたけど「韓国の港で、1970年代の、えーと海女さんがいて--密輸品の--海底で--サメが、えーと--💦」って、説明すればするほど訳が分からなくなってくる。
どうしたらいいんじゃい(~O~)
後は「とにかく面白い👍」と繰り返すしかない。
あえて紹介を試みると、化学物質で汚染された港で漁業が成り立たなくなったため日本から密輸が横行。洗濯女として日銭を稼ぐしかなかった海女たちは、海底から荷の引き上げを手伝う。
通常は酒、たばこ、電化製品の類いだが、中にはヤバイご禁制の品物もあり。それをめぐって海女集団、密輸業者、地元のチンピラ、税関が入り乱れて四つ巴の争いとなるのだった。いや、サメ🦈も加えて五つ巴かな。
とにかく展開がスピーディーで、あらゆる要素がてんこ盛りで次から次へと出現して飽きさせない。中でも、中年女同士(プラス若い女も)の友情が紆余曲折の中で存分に発揮されるのが楽しい。それ以外の些細なことは気にしない。
それにしてもベトナム帰りの密輸王(チョ・インソン)カッコ良すぎだろう。最高の見せ場は十数人のチンピラに手下と共に二人で対決するところだ(見てて痛いっ)。
当時の韓国歌謡ロックが次々と流れて脳ミソを震撼させる♬ 70年代ファッションもバッチリ。こりゃ、たまらねえ~。
監督はあの豪腕アクション『モガディシュ』を作ったリュ・スンワン、おなか一杯🈵の気分になれてごっつぁんでした。
冒頭に「1970年代半ば」と出るのに邦題が「1970」なのはどうよ?
密輸品は日本から来るということで、一定の年代以上の者には懐かしい製品や企業名が次々と登場する。しかも税関事務所にズラッとファイルが並んでいる所を見ると長年行われてきたのか。
さらに、そもそも港を汚染した化学工場は日本企業ではないかという疑いも……すいませんm(__)m ご迷惑かけております。
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