« ヘンデル「時と悟りの勝利」:美しいだけじゃダメかしら? | トップページ | ミュージアム・コンサート 「西洋絵画、どこから見るか?」展記念コンサート »

2025年5月 9日 (金)

「市民捜査官ドッキ」:警察より頼りになる

250509 監督:パク・ヨンジュ
出演:ラ・ミラン
韓国2024年

韓国映画の得意技🌟実話ベースの犯罪もの+コメディである。ノーチェックだったが、評判がいいので見てみた。

自宅兼店舗を火事で失ったシングルマザーがさらに振込め詐欺にあってなけなしの財産を失ってしまう。しかし、再び同じ人物から電話があり問い詰めようとしたら、なんと闇組織から逃れようと助けを求める必死の連絡であった。
詐欺の時にも警察から適当な扱いを受けて怒り心頭だったのに続き、またも取り合ってもらえず遂に「おばさん力👊」を発揮。友人たちと組織のアジトを探して、若者たちを救い、金を取り戻そうとするとする。

ただあくまで勝手にやってるのであって「市民捜査官」という邦題はどうかと思う。
感情の起伏が激しいけれど、行動的なヒロインについて行くのはやや疲れるのは事実。
それよりも、若者たちを酷使してタコ部屋化しているコールセンターの描写が恐ろしくてこたえた。韓国アクション定番とはいえぶん殴るシーンが頻出しちゃう。
さらに殴られるどころじゃすまない話も……(>O<)

この映画見てしばらく経ってから、日本の若者がミャンマー国境へ連れていかれて、タコ部屋状態で電話詐欺に酷使というニュースが流れた。闇バイトに国境はなしっ! うまい話には注意⚡である。
コワイ事件だがエンタメとしてはよく出来ているので推奨したい。

ちなみにこの映画の事件が起こったのは2016年だったらしいが、映画が公開されるまで主人公は放置され、懸賞金ももらえなかったらしい。

| |

« ヘンデル「時と悟りの勝利」:美しいだけじゃダメかしら? | トップページ | ミュージアム・コンサート 「西洋絵画、どこから見るか?」展記念コンサート »