「西山まりえの歴女学11 本当は怖いヴェルサイユ」:コワくても聞きたい時がある
フランス宮廷の秘話と音楽
会場:王子ホール
2025年4月23日
西山まりえ主宰のこのシリーズに行ったのは初めてである。ゲストはチェロ中木健二、ソプラノのクレール・ルフィリアートルだった。
西山氏はなぜかギリシャ時代の巫女みたいなファッションで登場。かなり芝居がかった感じで面白おかしくヴェルサイユ宮殿のエピソードを語り、合間にチェンバロを独奏するという形だった。そして途中でゲストが参加する。
休憩なしで全10曲演奏で、お目当てのクレールはランベールを3曲、さらにアンコールも歌った。加えてマレの「膀胱結石~」の朗読もあった(^^; 確かに内容は怖い手術であるが彼女の格調高いフランス語で聞くと独特の味わいあり。
このプログラムならもう一人は当然ヴィオールと思いきや、チェロだったのはやや意外であった。中木氏はモダンもバロックも両方やるとのこと。ただソロ・チェリストしぐさみたいなのがあって、こういうのは古楽奏者ではあまり見たことないなと思った。
西山氏はロワイエの「スキタイ人の行進」で鍵盤にのめり込みかねないほどの没我的力技を発揮。場内は拍手喝采だった。
私はクレールのエール・ド・クールを聞けて満足であった。彼女は山梨の古楽コンクールの審査員として来日したそうだ。(もっともコンクールの審査についてはその後不穏な話が……😑)
実はこの日出かける時間を計算間違いしてしまい、どんなに焦っても開演時間過ぎてしまうことに直前に気付いた。あわてて食事をかきこんで家を出たが、到着したのは開演10分後ぐらいになってしまった。
曲の合間に入れてもらったけど、同じ列の席の人にはご迷惑で冷や汗ものであった💦
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