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2025年6月26日 (木)

人間無用!海と島と動物アニメ・その1「野生の島のロズ」(字幕版)

250626 監督:クリス・サンダース
声の出演:ルピタ・ニョンゴ
米国2024年

なぜか共通項が多いアニメ作品が続けて公開された。流行なのでしょうか。
第1弾はあまりの大好評なので見に行った大手ドリームワークス作品。

名も知らぬ~🎵遠き島に流れ着くロボット一体あり。人間の与えるタスクを達成するのが役目のロズが、人間のいない島でようやく見つけた仕事は雁のヒナの「子育て」であった。
まだ小さいうちはピーチクとまとわりついていたのに、思春期ともなるとふてくされて反抗的。やがて立派に成長して渡り鳥として自立……。
ロボットは性別ないはずなのになぜ「母親」になるのか--などと文句を付けるのは野暮。
お子様を映画館に連れてきたお母さんお父さんが怒涛のように涙を流す(T^T)のは必至だろう。

島の光景、植物、動物全てが美しく鮮やかな色彩で生き生きと動く。憎たらしいはずの回収役ロボさえ魅惑的だ。
キツネのしっぽのモフモフ感はたまらない💖 モフモフしたいぞっ。

子育てや周囲の動物たちと付き合う中でロズの内部にも芽生えてきたものがあった。果たして、メカニクスとプログラムの間に心が生じるのであろうか。いや、むしろこれは「生じてほしい」と願う物語なのだろう。
それよりも大きな疑問は弱肉強食、食物連鎖の輪を断ち切った後に島での「食糧」問題はどうするのか(?_?)ということだ。そこら辺はうまくごまかされたという感じ。
ところでゴールデンゲートが崩落しているというのは--大きな戦争が起こった後の世界なんだろうか。

キツネの声をペドロ・パスカルがやっているというのは聞いていたが、ビル・ナイやマーク・ハミルも担当していたとは全く分からなかった。

アカデミー賞作曲賞・音響賞・長編アニメーション賞候補。事前の下馬評ではアニメーション賞は固いということだったのだが……。

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