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2025年9月17日 (水)

特集・放課後生活その2「Playground/校庭」

250917 監督:ローラ・ワンデル
出演:マヤ・ヴァンデルベック
ベルギー2021年

ベルギーのフランス語圏(?)の小学校が舞台。きっと苦しい話だろうなと予想して見に行ったら、やはり終始一貫してつらかった。
小学校に入学する女の子、行くのがイヤでメソメソして兄や父と離れられない。やがてようやく友達ができて慣れてくるが、見たくない兄の姿を目撃してしまう。

少女だけに常にカメラの焦点を合わせ、他のものはぼやけている(「サウルの息子」に影響受けたって?)。「謝罪」の場面では起こっていること自体はスクリーンの外で、彼女の表情だけを追う。一方、学校特有の騒音は絶えずうるさく鳴り響いてくる。

大人たちは全く無力か見当はずれ。優しい教師や短気な父親は全く役に立たない。学校側のいじめの対応は日本と全く同じで暗澹とする。そういう部分も容赦なく描いている。
体育の授業が苦手だった者が見るとイヤ~な気分がさらに増すのは保証付きだ🆘

上映時間72分⌚ これ以上長かったら映画館の床に倒れそう。学校に通って社会化する、とは即ちつらみ、苦しみなのか。
ラストは希望があるとはあまり思えない。これからもつらいのよ、きっと(~_~)
子役たちの演技には感心するものの、こんなの演じさせていいのかという気もした。少女の表情になんとなくアナ・トレントを思い出した。

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