「教皇選挙」:神か亀か
監督:エドワード・ベルガー
出演:レイフ・ファインズ
米国・イギリス2024年
アカデミー賞主演男優賞候補シリーズ4作目。
主人公は創業2000年!世界各地に支店を持つ巨大企業の中間管理職。なんと社長が急死という事案が起こり、早いとこ新社長を決めねばならなくなる。自薦他薦候補者乱立し、各派閥入り乱れて足の引っ張り合い。創業者(イエスの弟子ペテロとのこと)の理念は今どこに行ってしまったのでありましょうか。
「奴は駐在員時代に……」「不正経理の証拠が出てきたとか」「あんな辺鄙な場所に支店出してたっけ」ヒソヒソ(ーー;)
そして、お茶くみコピー取りに甘んじていた有能なお局OL(死語)は陰から全てを見ていた👀
教皇選出というと以前何か見たような気が……と思ったら『ローマ法王の休日』というふざけた邦題の映画だった。ほとんど覚えてないが、内容の方もかなりふざけた話だったように記憶している。
一方、こちらはこちらはシリアス一直線、というかミステリ要素満載のサスペンスである。先代教皇の突然の死によって疑念が疑念を生み、外界から遮断された礼拝堂や宿舎に渦を巻いて流れる。
内容的に同じような服装の中高年男性が決められた空間でウロウロしているだけなので、間違えないようにキャラクターの性格、外見や主張をハッキリ描き分けをしている。これを単純化と断じる人もいるようだが、そもそも「選挙」なんだから明確にしてないと話も進まないだろう。
全体として映像、音響、俳優の演技、どれも堪能した。音楽は最初あおり過ぎかと思ったけど段々と気にならなくなった。色彩のコントラストも美しい。レイフ・ファインズをはじめベテラン勢の役者にはこのぐらいはお茶の子さいさいのもんだろう。
信仰についての論議は私の老化した脳力では追いつかず。再度見ても理解できないような気が。もっとも、そもそも神に縁なき衆生には無理なことか。
予告にも出てくるとある場面について。これは閉塞感に満ちた場が「これで風通しがよくなった」という解釈があるようだ。しかしそこは納得できない。
その前段にレイフ・ファインズの枢機卿が取りまとめ役をやめて自分が教皇になるべしと、スタンリー・トゥッチの親しい枢機卿に対し内心を明らかにする。地味なオヤジ二人のほのぼのとしたいいシーンである。
が、それを神は許さなかった(>O<) その結果があの場面なのである。神様のいけず~⚡あんまりだー💥
終盤の意外な展開については全く想像もせず。「とある人物が仕組んだ」説があることを後から知ったが、いくら何でもあまりに危険な賭けではないか。
それを信じることこそが信仰だと言われたらそれまでだが。私には無理である😑
しかも日本公開から一か月ぐらいで実際にフランシスコ教皇が亡くなって、TVではこの映画も盛んに取り上げられた。現実は映画よりも急展開、ですかね。
アカデミー賞8部門ノミネートで脚色賞受賞。
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