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2025年9月19日 (金)

特集・放課後生活その3「ウィキッド ふたりの魔女」

250919 監督:ジョン・M・チュウ
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ
米国2024年

原作本や舞台版について全く知らずに見に行った。
魔法の国の学園に入学した二人の対照的な少女あり(でもルームメイトになる)。エルファバへの無視やいじめの状況は先日見た「Playground/校庭」と重なってウツになる。
その後は怒涛の展開で押しまくり音楽もガンガンと響いて、面白いけど見てて少しくたびれた。情報量が多過ぎて歌をじっくり解釈する余裕もない。

意外だったのはグリンダのキャラクターだ。家柄よくルックスもよく友人が大勢いて注目されるのが大好き。しかし実際は自分の中身がそれに伴っていないことをよく自覚して焦っている。どう考えても多数の観客が憧れるような対象ではないと思うのだが、「明るくて天真爛漫な女の子💖」という感想を見かけて驚いた(~o~) どういうこっちゃ。私には理解不能である。

共に暮らす動物が排斥されて公職追放になるのは、赤狩りかユダヤ人差別か。いずれにしろ魔法の国は美しさと繁栄の陰に不穏な空気が渦巻いている。ただその構造があからさま過ぎて絵解きのようだと言われても仕方ない。これがどうなって『オズの魔法使い』へ繋がっていくかは後編待ちだ。

ミシェル・ヨーの役柄と演技が見ごたえあった。
アカデミー賞10部門候補。美術賞と衣装デザイン賞獲得。


終演後、見ず知らずの同年齢ぐらいのオバサンに突然話しかけられた。あまりに長いんでもう夜の8時くらいになってるかと思ったとか、シール貰ったけどどこに貼ったらいいのか分からないとか、まだ続編があるなんて知らなかったとかグチられてしまった😑

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