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2025年11月

2025年11月 7日 (金)

マドリガルコメディ「パルナソスの山巡り」:イタリア方言事情

251107 作:オラツィオ・ヴエッキ
演奏:ラ・フォンテヴェルデ
会場:ハクジュホール
2025年10月31日

最近、コンサートというと雨に降られているような気がする。この日も大雨であった。そういえば、前回ハクジュホールに来た時も雨だった。

前半20分は松本直美による詳しい解説で開始、後半の1時間が実演というものだった。
そもマドリガルコメディとは何かというと、伝統的な即興喜劇コメディア・デラルテを題材に作曲し声楽アンサンブルで構成したものということでいいのかな。歌手による台詞もあり。

ストーリーはあってなきが如し。娼婦や若い娘に熱を上げる老人や恋人同士の行き違いなど他愛のないもので、時折非常に美しいマドリガルで歌われるが歌詞の内容はバカバカしくてあきれるほどだ。
ラ・フォンテヴェルデの面々はそんな曲の数々を達者に歌って演じていた。テノールの谷口洋介は口上役としても活躍。鍵盤の上尾直毅は今回はなんと4種類の楽器を演奏していた。次回もさらなる挑戦を期待したい。

笑いのツボはイタリア各地の方言が飛び交い、人物同士が何を言ってるのか互いに通じない所にあるという。それを日本の方言を使ってうまく字幕に訳していた。
マルコ・ベロッキオの映画『シチリアーノ 裏切りの美学』では裁判で被告のマフィアの訛りがあまりにひどくて裁判官も検事も誰も理解できないため、公判が中断してしまうという場面があった。(実話らしい)
恐るべし🆘イタリアの方言である。

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2025年11月 1日 (土)

「聴かずに死ねるか! 古楽コンサート」今月は休止

諸般の事情により、2025年11月分の「聞かずに死ねるか! 古楽コンサート」は休止とさせていただきます。
来月分から復活しますので、その時は何卒よろしくお願いいたします_(._.)_

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