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2025年11月

2025年11月29日 (土)

聴かずに死ねるか! 古楽コンサート2025年12月編

個人の好みで東京周辺開催のものから適当に選んでリストアップしたものです(^^ゞ
事前に必ず実施を確認してください。ライブ配信は入っていません。
小さな会場は完売の可能性あり。ご注意ください。

*6日(土)パレストリーナ生誕500年を記念して(上杉清仁&カント・ダ・ベーレ):千葉市美術館さや堂ホール ♪入場無料
*7日(日)リコーダーと光 ロンドンを彩った旋律たち ボノンチーニ&サンマルティーニ(細岡ゆきほか):今井館聖書講堂
*8日(月)「バロックの真珠たち」室内楽団:トッパンホール
*11日(木)カルミナ・ブラーナ(アントネッロ):横浜みなとみらいホール小ホール
*13日(土)・14日(日)ロバのクリスマス(ロバの音楽座):ロバハウス ♪これ以降も公演あり
*17日(水)夜の帳に舞う鳥たちは(アンサンブルとりぼわ):日本ホーリネス教団東京中央教会
*20日(土)フランスバロック音楽の栄華2 パリで活躍した音楽家たち(白井美穂ほか):今井館聖書講堂
*21日(日)渡邊順生チェンバロ音楽シリーズ5 バッハ ゴルトベルク変奏曲:今井館聖書講堂
*  〃   奇妙なマザーグースの話(波多野睦美&西山まりえ):横浜市戸塚区民文化センターさくらプラザ
*23日(火)木の器クリスマスコンサート2025(櫻井愛子ほか):日暮里サニーホール
*26日(金)アレッサンドロ・スカルラッティ没後300年記念演奏会1 世俗作品(日本イタリア古楽協会):五反田文化センター音楽ホール
*27日(土)2本のバロック・フルートとクラヴサンのバロック音楽 18世紀のパリ散歩(有田正広ほか):松本記念音楽迎賓館
*28日(日)中世ヨーロッパとアラブの邂逅8(ジョングルール・ボン・ミュジシャン):ボイラー室(西荻窪)
*29日(月)アーベントムジーク2025 ブクステフーデ 我らがイエスの四肢(渡辺祐介ほか):日本キリスト教団東中野教会

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2025年11月25日 (火)

「罪人たち」:悪霊の盆踊り

監督:ライアン・クーグラー
出演:マイケル・B・ジョーダン
米国2025年

♪チャンチャカチャンチャン♪
夜更けに勝手口からゴミ捨てに外へ出ると、威勢のいい音が聞こえてくる。
「盆踊りの練習か?」
いくら町はずれとはいえこんな時刻である。一体どこのどいつがやっているのか。つい音のする方向を覗き込んでみると……。
「で、出たぁ~👻」
あわてて家の中に戻りドアをピシャリと閉めて鍵をかけた。


時は1932年、第一次大戦で従軍していた黒人の双子の兄弟が、シカゴでヤバイ金を稼いでミシシッピの故郷に戻ってくる。そこで酒場をやろうと友人縁者を誘って準備を着々と始める。
さらに二人の若い従兄弟は厳格な牧師の息子ながら才能あるギタリストで、彼にも声をかけるのだった。

そもそも、いずれの宗教かを問わず厳格な信仰の下では酒と並んで音楽は正気を失わせるものでありタブーとなっている。そこに悪魔が付け入るスキがある。
気付けば死ぬまでに聞き終えることができるのか分からないような巨大CDボックスセットをポチってしまい、後悔してももう遅い。届いた箱を運び入れ、置き場所をなんとか見つけ出しては一安心し、また新たな獲物を探して--。
ん? そういう話でははない(>O<)

音楽🎵酒🥃ダンス💃が時空を超えて炸裂し、なぜか吸血鬼はびこるホラー話へとつながっていく。コワいものが登場するが、全て音楽がらみなのが面白い。そして差別と搾取の深層へと誘う。
その、時代が入り乱れるダンスシーンにまず目を奪われるが、民族対抗歌&ダンス合戦にも驚いた。「ロッキー・ロード・トゥ・ダブリン」には笑ってしまった😇

ホラーは苦手なので見ててギャーと叫びたくなり、座席の上で落ち着かず逃げ出したくなった。しかし最後にはなんだか悲しくなってしまった。仲間はいなくなり、肉親とは絶縁し、壊れたギター握りしめて、それでも故郷を捨てて行くしかない。悲しいではないですか。そしてその背後には音楽の悪魔が存在する。
それにしてもよくこんな話を考えたものよ。監督・脚本のライアン・クーグラーには驚かされた。

双子役でマイケル・B・ジョーダンはファンには二倍増しのサービスか。ギターを弾きまくる若者役のマイルズ・ケイトンは才能あり。その他意外な人物のゲスト出演も。
この時代の音楽的背景についてはP・バラカンあたりに話を聞きたいところだが、でもホラーは見ないだろうな……。

 

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2025年11月12日 (水)

「フランケンシュタイン」:愛と裏切りの北極圏

監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:オスカー・アイザック
米国2025年

原作や過去作についてはあまりよく知らずに見た。ネットフリックス作品だが、2週間の劇場公開期間があったのでよかった。
二部構成で前半はヴィクター・フランケンシュタインが、後半は彼が作った「怪物」が語る。

横暴な医師の父親への反発と若くして急死した母親への思慕を経て、ヴィクターは公然と医学界に反旗を翻し死体を利用して生命を再生させようとする。
進行するうちに主人公の傲慢さは増長して、彼自身の怪物度が増してくる。
一方、名前も付けてもらえぬまま逃走した怪物は言語や生活の知恵を獲得。となれば逆襲あるのみである。

ここで考えてしまったのだが、外見こそデコボコしているが知性あり、並みでない腕力あり、さらに不死だというのならばどちらかというと人間よりも優れた超人に近いのではないか(おまけに中の人はジェイコブ・エロルディだ)。
加えてミア・ゴス扮する虫愛づる姫君こと弟の婚約者に愛されちゃうとなれば、そこら辺の男よりよっぽど優秀……。そしてどちらが怪物なのか曖昧であることが提示され最終的に和解に至る。
まさにデル・トロ監督の怪物愛と願望のなせる業と言えよう。

このような物語を視覚化した手腕は見事なものだ。怪物の造形はこれまでとはかなり異なるし、衣装(特にエリザベスの)や美術も目を引く。ただし、グジャグジャの不潔そうな城の中は勘弁してほしい。
だが、見ている方はなんだか消化しきれぬまま終わってしまうのだった。華麗な絵巻物を見せていただきましたm(__)mで終了、という感じか。
それと冒頭の船員たちはやられ損ではないの(・・?
中心人物4人の役者の演技は文句なしっ、である。

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2025年11月 7日 (金)

マドリガルコメディ「パルナソスの山巡り」:イタリア方言事情

251107 作:オラツィオ・ヴエッキ
演奏:ラ・フォンテヴェルデ
会場:ハクジュホール
2025年10月31日

最近、コンサートというと雨に降られているような気がする。この日も大雨であった。そういえば、前回ハクジュホールに来た時も雨だった。

前半20分は松本直美による詳しい解説で開始、後半の1時間が実演というものだった。
そもマドリガルコメディとは何かというと、伝統的な即興喜劇コメディア・デラルテを題材に作曲し声楽アンサンブルで構成したものということでいいのかな。歌手による台詞もあり。

ストーリーはあってなきが如し。娼婦や若い娘に熱を上げる老人や恋人同士の行き違いなど他愛のないもので、時折非常に美しいマドリガルで歌われるが歌詞の内容はバカバカしくてあきれるほどだ。
ラ・フォンテヴェルデの面々はそんな曲の数々を達者に歌って演じていた。テノールの谷口洋介は口上役としても活躍。鍵盤の上尾直毅は今回はなんと4種類の楽器を演奏していた。次回もさらなる挑戦を期待したい。

笑いのツボはイタリア各地の方言が飛び交い、人物同士が何を言ってるのか互いに通じない所にあるという。それを日本の方言を使ってうまく字幕に訳していた。
マルコ・ベロッキオの映画『シチリアーノ 裏切りの美学』では裁判で被告のマフィアの訛りがあまりにひどくて裁判官も検事も誰も理解できないため、公判が中断してしまうという場面があった。(実話らしい)
恐るべし🆘イタリアの方言である。

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2025年11月 1日 (土)

「聴かずに死ねるか! 古楽コンサート」今月は休止

諸般の事情により、2025年11月分の「聞かずに死ねるか! 古楽コンサート」は休止とさせていただきます。
来月分から復活しますので、その時は何卒よろしくお願いいたします_(._.)_

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