「フランケンシュタイン」:愛と裏切りの北極圏
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:オスカー・アイザック
米国2025年
原作や過去作についてはあまりよく知らずに見た。ネットフリックス作品だが、2週間の劇場公開期間があったのでよかった。
二部構成で前半はヴィクター・フランケンシュタインが、後半は彼が作った「怪物」が語る。
横暴な医師の父親への反発と若くして急死した母親への思慕を経て、ヴィクターは公然と医学界に反旗を翻し死体を利用して生命を再生させようとする。
進行するうちに主人公の傲慢さは増長して、彼自身の怪物度が増してくる。
一方、名前も付けてもらえぬまま逃走した怪物は言語や生活の知恵を獲得。となれば逆襲あるのみである。
ここで考えてしまったのだが、外見こそデコボコしているが知性あり、並みでない腕力あり、さらに不死だというのならばどちらかというと人間よりも優れた超人に近いのではないか(おまけに中の人はジェイコブ・エロルディだ)。
加えてミア・ゴス扮する虫愛づる姫君こと弟の婚約者に愛されちゃうとなれば、そこら辺の男よりよっぽど優秀……。そしてどちらが怪物なのか曖昧であることが提示され最終的に和解に至る。
まさにデル・トロ監督の怪物愛と願望のなせる業と言えよう。
このような物語を視覚化した手腕は見事なものだ。怪物の造形はこれまでとはかなり異なるし、衣装(特にエリザベスの)や美術も目を引く。ただし、グジャグジャの不潔そうな城の中は勘弁してほしい。
だが、見ている方はなんだか消化しきれぬまま終わってしまうのだった。華麗な絵巻物を見せていただきましたm(__)mで終了、という感じか。
それと冒頭の船員たちはやられ損ではないの(・・?
中心人物4人の役者の演技は文句なしっ、である。
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