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2026年2月

2026年2月21日 (土)

「ウォーフェア 戦地最前線」:戦場の日常

260221 監督:アレックス・ガーランド、レイ・メンドーサ
出演:ディファラオ・ウン=ア=タイ
米国2025年

以前『シビルウォー』を見た時に、本筋とは別に兵士たちの描写に心惹かれるものがあった。黙々と移動していく姿、ひたすら目標に向かって突入する様子などである。
実は戦争映画はあまり好きではないのだが、あの映画でアドバイザーだったメンドーサとガーランドが共同監督する戦争映画ということで見る気になった。

2006年イラクが舞台である。とある町で敵集団の監視をしていた--といっても勝手に民間人家族が住んでいる家を占拠したのだ--米軍小隊が襲撃にあう。

ほぼ兵士たちの主観だけで成り立っている世界(彼らの「記憶に基づく」とクレジットされている)で余計なものは一切なく、視界の中で起こる監視・戦闘・脱出--それだけが描かれている。ここまで来ると潔いとさえ言えるだろう。
そして寸断された身体、泣き叫ぶ負傷者、錯乱に近い大きな混乱。これらを見せつけられ聞かされるのはあまりに恐ろしい。
見る者をその世界に没入させる、とはまさしく映画本来の役目だろう。その役割が十二分に発揮されている。見終わった後は言葉もない。
最後に現在の実際の証言者が紹介される。ただし顔がボカシの者が多い。

それにしても、混乱した政情下とはいえそれなりに平穏に暮らしていた家族には突然家を取られて青天の霹靂という事態だったろう。ラストの父親の言葉は相当に皮肉といえる。
あと、イラク兵って二人いたよね💦 一人は分かるけどもう一人はどこへ……(?_?;;


私が見てて注意力不足だったかもしれないが、米軍側の被害は手榴弾と爆弾によるものということでいいのかな。確か銃撃でやられた者はいなかったような。
あれだけ雨アラレと撃っているのに当たらないとは、よほど効率が悪いものなのか。

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2026年2月 6日 (金)

「グッドワン」:娘はそれを我慢できない

監督:インディア・ドナルドソン
出演:リリー・コリアス
米国2004年

17歳の娘、その父、彼の友人が山中のキャンプに出かける。そもそもは友人の息子も一緒に行くはずだったが朝から親子ケンカしてしまい3人になってしまったのだ。旅の冒頭から暗雲🌀--というほどではないが前途多難な予感である。

山中で娘は「よい子」としてかいがいしく中年男たちの世話をし(まさにケア労働)、彼らの無神経な言い合いや勝手な行動をフォローしてやる。少しぐらい不満があっても明確には訴えない。
しかし小さな齟齬は積み重なっていく。そしてあることをきっかけに決定的な亀裂が生じる(それすら男たちは認識できない)。彼らのボーイズ・クラブの常識に娘に対するケアはないのだ。

美しく雄大な自然の中で積もっていく鬱屈、すり減り失われる信頼と愛情。そんな瞬間をとらえていて恐ろしい映画である。これが監督の実体験を基にしているというからさらにコワい。
上映時間89分、短いけれどグイグイと詰めてくる映画だ。娘役の人が巧かった。

ラストの「小石」の場面は一体何を示しているのかよく分からなかった。話し合おうという意志を示したものだという説を後で見たが、実のところあまり納得できていない。

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