「ナースコール」:終わりなき時間
監督:ペトラ・フォルペ
出演:レオニー・ベネシュ
スイス・ドイツ2025年
上映時間92分! 人手が足りないままに満員の病棟で遅番シフトに入った看護師。彼女が追い詰められていく様を92分の中に濃縮して描くものである。
舞台はスイス。どこの国も人手不足は同じなのだろうか。偶然が重なってその時間は2名で担当しなくてはならない。
カメラは細かい動作(注射器を密閉包装から出す、棚の鍵を開けて薬物を取り出す……など)にいちいち張り付いて撮っているので、その絶え間ない繰り返しの堆積が徐々に効いてくるのだった。
あらゆることが押し寄せてくる。外線が看護師のケータイに直に掛かってくるのも驚きだ。一方で不安な患者に精神的ケアもしなくてはならない。
全てが邪魔なノイズとして堆積し、主人公と共に観客が疲労感最大値になった時に、それまでの停滞と鬱屈が突然に変化する。ここら辺の展開がうまい。そして静謐さへと--。終わりなき時間もいつかは過ぎる。何かが変わるわけではないが。
細かいカメラワークがすごいのと同時に(リハーサルを何度も繰り返したのだろう)、脚本もよく出来ている。
それと主役のレオニー・ベネシュの演技は神技的であった。
観客はかなり入っていた。2週目からは上映回数が増えてロングランしていたようだ。
ところで劇中に登場する「4万フラン」という金額がピンと来なかったので後から検索してみた。そしたらなんと
814万円💥
うわーっ\(◎o◎)/!
我が身を振り返ると、私も入院してた時につまらないことで看護師さんに色々ご迷惑かけました。コインランドリーの使い方分からないとか……。
許して~(;_:)
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