音楽(ロック、ポップス等)

2017年1月 8日 (日)

「大貫妙子 Symphonic Concert 2016」

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会場:東京芸術劇場コンサートホール
2016年12月22日

大貫妙子がフルオーケストラと組んでコンサートを行なった。共演は東京ニューシティ管弦楽団、編曲・指揮は千住明である。

なんでも、このように同じ舞台に上げたオーケストラをバックにして歌うというのは、海外ではよくあることなのだが、日本ではほとんどない--というか、これが初めてだというのである。
ええっ(!o!)そうなんだー。知らなかったです。

もちろんオーケストラだけでなく、普段の公演でバックを務める林立夫などのメンバーも加わっていた。
千住明は「シュガーベイブの頃からのファン」でこれまでにも作曲・編曲で一緒に仕事をしたことがあるとのこと。

ター坊の名曲をつないで織り込んだ序曲によって開始。これは完全にフルオーケストラで演奏された。
その後は弦楽器だけになったりなど楽器の入れ替わりがあって続いた。前半はほとんどバンドも加わっていて、これまでのコンサートの豪華版といった趣である。ただ、クラシック系のせいかノリ自体はいささか重い。

後半は管弦楽に比重がかかってきて、かなりアレンジが変わった「ピーターラビットとわたし」を始め、華麗なサウンドが展開された。
極めつけは「グランプリ」motorsports 以前アルバムに録音したが、実際にナマで歌ったこと記憶がないという曲だそうな。私も持っているのはヴィニール盤なんで最近は全く耳にしてない。

元々この曲はミッシェル・ルグランぽい映画音楽風で(歌詞の内容も映画のシーンのよう)、ブラスの音が効果的に使われていたものだった。この日はフルオーケストラ+バンド全員による演奏は複雑に様々な要素が交錯し、まるで綱渡りのような緊張感をもたらしつつも、重いオーケストラのノリが却って幸いし重量感も生み出したという奇跡のような一瞬だった。
曲が終わった後、大貫妙子は思わず林立夫に「うまくいった?」と確認していたほどである。
この冒険的試みには思わず拍手を送ってしまうgood

アンコール「シャル・ウィ・ダンス」で終了。深い満足を得られたコンサートだった。
そもそも彼女はシンガーとしてはディーヴァ系ではないので、オーケストラとの共演だと埋もれがちである。そこにあえて挑戦した「攻め」の姿勢にはファンという点を差し引いても、つくづく感心した\(◎o◎)/!
それと、フェビアン・レザ・パネはピアノで終始巧みにサポート。さすがは東京芸大出身であ~るshine
3月にこの日のDVD+CDが出るそうなので、絶対に買うぞっと。

ところで、ター坊が千住明に「指揮者は一つのコンサート終わると5キロぐらい体重が減るんですって?」と話を振ると、彼は「それが、なぜか逆に太っちゃうんですよー」と答えて会場とオーケストラのメンバーは爆笑であった(^◇^)


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2016年12月31日 (土)

なんとか2016年を振り返ってみたぞ

★古楽コンサート部門
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド「マタイ受難曲」
これまで聞いたことも見たこともない「マタイ」であった。孫(?)ぐらいの若い奏者を多く起用しているのも驚いた。それにしても、1000人近い聴衆および共演者を待たせて悠然とガンバの調弦をするなんてできるのは、シギス親爺ぐらいなもんだろう。北は北海道、南は沖縄まで全国津々浦々巡回してほしかった。

「室内楽の夕べ バッハとテレマン」(木の器)
地道ながら、着実な活動を続けている。

「ヴェネツィアの休日」(ベルリン古楽アカデミー)
リー・サンタナの意外な活躍にも注目。

フライブルク・バロック・オーケストラ
素晴らしいの一言。久々に心から「聞けてヨカッタ(^◇^)」と思えたコンサートだった。

*大貫妙子「Symphonic Concert 2016」
フルオーケストラと共演という、相変わらずの「攻め」の姿勢に感服しましたm(__)m


★録音部門
◆古楽系
*「マラン・マレ1689」(パオロ・パンドルフォ)

*「バッハとライバルたち」(バッハ・プレイヤーズ)
ライプツィヒの音楽監督のオーディションにおける提出作品聴き比べ、という企画の勝利みたいなテレマン、グラウプナー、バッハのカンタータ集。

*”A Breath Of New Life”(Saskia Coolen他)
よく分からないけど買ったら当たりだったリコーダー・アンサンブル集。ジャケットのデザインも変わっている。

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◆ロック・ポップス系
*"Dig In Deep" (ボニー・レイット)
さすがに歌声は衰えた印象だが、ソングライティング、アレンジ、演奏、どれも近年にない出来。聞きほれちゃう。でも。これって国内盤出てないのか(?_?) なんてこったいdanger

*"Colvin & Earle"
二人ともベテランだが、その音楽は瑞々しい。

*「ザ・ゲッタウェイ」 (レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)

*「ア・ムーン・シェイプト・プール」(レディオヘッド)
レッチリもレディオヘッドもこれまでとは違う作風で戸惑ったが、聞きこむとやはり完成度は高い。

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★本
「転落の街」(マイクル・コナリー)

*「ランド」1~3巻(山下和美)
確実に現在の不穏な社会状況を反映している。早く続きが読みたーい\(-o-)/

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2016年9月18日 (日)

「AMY エイミー」:成功と不幸

監督:アシフ・カパディア
イギリス・米国2015年

見ようかどうか迷っていたが、この日、お目当ての映画が満員御礼だったので急きょ見ることにした。
アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を取り、日本での評価も高かったけど、なぜ迷っていたかというと、私はエイミー・ワインハウスのことをほとんど知らなかったからである。多分、不慮の死を遂げたというニュースで名前を聞いたのが初めてではないか。

2011年に27歳でアルコールが原因で死去--ということで、既に気軽に映像を撮っては記録しておける時代ゆえ、公式だけでなくプライベートやらパパラッチやらの映像がふんだんに使われている。
さらに昔からの友人、バンドのメンバー、ミュージシャンなどのインタヴューを、ナレーションなしにつなげていく形式である。編集はうまく、私のようにほとんど彼女のことを知らない人間でも飽きることなく見られてよく出来ている。。

元々はベッシー・スミスなどの昔のジャズ歌手に憧れ、アルバムを出して地道に活動する--はずが、思わぬ大ヒット曲が出て一躍スターに。
以前からアル中だったのが悪い男がくっついてヤク中に。さらに、子どもの頃は別居していた父親がバックステージ・パパのように強引にスケジュールを仕切るのであった。

と、なんだか過去にも様々なミュージシャンや役者にあったトラブルが凝縮されている印象である。
ただ、昔だと単にこんな背景があったらしいよと風の便りに伝わってくるものが、現在はダイレクトに映像付きで見られてしまうのが異なるところだ。

不在だった父親の代わりとしてか、依存的にベッタリとしてしか男を愛せず、またその父や男を含む周囲が更生や健康な生活をはばむという悪循環。もう誰にも止められない。破滅へとまっしぐらだ。
そんな中での「ドラックがないと全てが退屈」という言葉は衝撃である。

デビューしたての頃のTV番組のしっかりした受け答えを見ていると、下手に大ヒットしてしまったのがいけなかったのかなと思えてくる。そういえば、自殺したカート・コバーンも「ソニック・ユースぐらいに売れればいいと思ってたのに、こんなに人気が出るなんて」とボヤいていたのを思い出す。

それを考えると、U2とかさらにはストーンズのような長寿バンドなんか、色々と言われながらも長年音楽活動をトップで続けてきているということは、鋼のような神経を備えているんだろうな、などと思ってしまった。

彼女の声はクセがあって(歌い方はビリー・ホリディにも似てる?)やはり苦手な感じだ。私生活を題材にした歌というところも。
死後とはいえ無名時代のプライベートな映像(アカンベーしてるような)を公開されてしまうのも、つらい感じである。

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2016年8月29日 (月)

「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」:金にしまり屋でも音楽は錦

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監督:アレックス・ギブニー
米国2014年

泣く子も黙るJBの生涯をつづるドキュメンタリー。ただし、音楽面と社会運動との関わりに焦点を絞っていて、家族など私生活の面はほとんど出てこない。

ライヴ映像と当時の関係者のインタヴュー、そしてもう少し下の世代のファンや評論家のコメントから構成されていて、その編集には無駄もスキもなくタイトに進行する。
しかも、功績と共に暗黒面が忌憚なく描かれていて容赦ない。

そこから浮かび上がってくるJB像とは--天才の苦労人(だから努力しないヤツは認めない)、ライヴでの演奏には厳しい、金には吝嗇でメンバーの支払いをケチり、他人を信用せず、政治的には公民権運動からやがてニクソン支持の保守派へ、というものである。

暴動を抑えたという、キング牧師の暗殺直後の伝説的ボストン公演はもちろんハイライトになっている。その彼がなぜ共和党支持に回るのか、という経緯もちゃんと解説されていた。

音楽面では、待遇に文句を言ったM・パーカー兄弟をそっけなくクビにし、ブーツィ・コリンズ達を雇う。その背景には、ホーン中心からエレキギター・サウンドへ転換するという計算があった。
しかし、B・コリンズは当時二十歳前だって? 才能のある奴というのはスゴイもんであるなあ。

伝記映画の『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』と比べると、劇映画とドキュメンタリーの映像の文法の違いが分かる。

それと、伝記では子ども時代を過ごした親戚の売春宿がちゃんとした木造の家だったけど、実際の写真を見ると掘立小屋みたいであったよ……。


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2015年12月31日 (木)

2015年を振り返ってみましたよ

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★古楽コンサート部門
「夏の夜のダルカディア」(アンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア)
誰もよく知らない作曲家シリーズをこれからもお願いしたい。

J.S.バッハ「フーガの技法」(ザ・ロイヤルコンソート)

「コレッリ!!」(寺神戸亮&チョー・ソンヨン)
以前にも聞いたことはあったが、小さな会場で間近に見ると「フォリア」を弾く寺神戸亮の背後からはメ~ラメラとコレッリ魂が燃え上がっていた。涙目になってしまった。
当然のことではあるが、音楽のもたらす感動というのは会場の規模とか客の数とか、そういうもんには何にも関係ないなあと、ヒシと感じた。

「室内楽の夕べ フランスとドイツの作品を集めて」
「室内楽の夕べ ダブルリード楽器の饗宴」
この二つとも木の器主催。前者は3人の全く対等にして多彩なアンサンブルに感動。後者については、やはりオーボエ二本によるゼレンカのソナタ。もう二度とナマで聴く機会はあるまいよ。
ただ、残念なのは客が少ないこと。来年はもっと増えて欲しいなあ(*^_^*)

「オルフェ 18世紀ベルサイユ宮殿にて王に捧げられた音楽」(高橋美千子)
2016年は美千子萌え~heart02になりそう。

ヘンデル オペラ「フラーヴィオ」(日本ヘンデル協会)
ヘンリー・パーセル「妖精の女王」(北とぴあ国際音楽祭)
やはりオペラは歌手が生きてナンボと感じた。とはいえ、バロックオペラを5本も見られて(聞けて)幸運な年でしたよfuji

*コンサートに関する事件としては、「親密な語らい」(前田りり子&佐野健二)中の地震だろう。
揺れには負けぬが、緊急防災放送には負けた_| ̄|○


★録音部門
note古楽系
*「ドレスデン宮廷の室内楽作品集」(ヨハネス・プラムゾーラー&アンサンブル・ディドロ)
新進気鋭のヴァイオリニストによるヘンデル、ファッシュ、フックスなど。一人だけ突出したりせずにアンサンブルの調和のツボを押さえているのも好感。

*「パッヘルベルとバッハ」(ザ・バッハ・プレイヤーズ)
先輩パッヘルベルと後輩バッハの美しい(?)絆を抽出する好企画盤。特にBWV4が素晴らしい。来日してくれんかなー。

*「名器「グライフ」によるバッハとヴァイスの音楽」(佐藤豊彦)
もはや枯淡の域である。

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notesロック・ポップス系
*「Tint」(大貫妙子&小松亮太)
歌唱・演奏はもちろん、選曲、曲順、アレンジ、録音、さらにパッケージ・デザインまで完璧に統一された美意識に貫かれている。一曲ごとの配信が普通という時代に、このベテランの意地みたいのには感嘆する。

*「カヴァード」(ロバート・グラスパー)
今の音楽状況のキーマンの一人。ジャズは守備範囲外だが、完成度高く聞かせるものがある。

*「オーケストリオン」(パット・メセニー)
録音自体は数年前に出ていてこんなものかと思ってたが、今年になって演奏の映像が出て認識を改めた。様々なアコースティック楽器に自分一人が弾いたフレーズをループさせ、どんどん変化させていく。古びた教会で、触りもしない楽器が演奏している様は懐かしい幽霊たちと共演しているようでなぜか郷愁を感じさせる。

*「アイ・ワズント・ボーン・トゥ・ルーズ・ユー」(スワーヴドライヴァー) ←忘れてて後から追加
昔よく聞いたバンドが、なんと17年ぶりに復活だいpunch 元祖シューゲイザーということらしいが、マイブラの新盤がどうも今イチだった人間には、このパワーアップは嬉しい。


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2015年10月28日 (水)

大貫妙子と小松亮太「Tint」:音楽を二乗すると

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会場:オーチャードホール
2015年10月16日

大貫妙子とタンゴのバンドネオン奏者小松亮太がガップリ四つに組んだCD発売記念のコンサートツァー、その東京公演である。
バックのミュージシャンはター坊の常連ミュージシャンはおらず、小松氏のグループ4人が演奏するという次第。それと、やはりCD同様ピアノの国府弘子が数曲ゲスト参加した。

会場に行ってみたら、かなり後ろの方の席だったので、オペラグラス持ってくれば良かったと後悔したがもう遅いのであった(T_T)
ター坊は最初、調子が上がらなかったようだが、2曲目からは通常運転という様子だった。

小松氏のグループによるインスト曲も全体の半数近くやった。TV主題歌などの仕事も結構やっている人なんですね。知らなかったsweat01
私も含む、タンゴをよく知らないター坊ファン(多分客席の大多数)に対して懸命なアピールをし、演奏の方も大熱演だった。ヴァイオリンやコントラバスがパーカッション的な音を出して、リズム面を補強しているのが興味深い。
特に、ピアソラを2曲(「リベルタンゴ」→「五重奏のためのコンチェルト」)連続してやった時は、特に後者の曲は大曲だけあって、客席を引き込む迫力があった。

違うフィールドのプロ同士、ぶつかり合う時の爆発力や衝撃度が二乗となるのを目撃できた思いである。

ウラ話の暴露を小松氏は結構好きみたいで、坂本龍一の「Tango」という曲を取り上げた時は、タイトルと異なって全くタンゴらしい曲ではないので、必死に改造アレンジしまくった、なんて話も出た。それを聞いた坂本龍一は素晴らしいと、メールで「!!!」と三つも付けて寄こしたが、その後に自分の曲と全然違いますねえ、みたいなコメントを付けてきたとか。

アンコールで12月にWOWOWに放映されるドラマの主題歌である新曲をやって終了した。
残念だったのは、なんだか大貫妙子のヴォーカルの音響があまり良くないように聞こえたこと。それとも、気のせい?座席の位置の関係かしらん。
それから、隣に座ってたオヤヂが臭くてマイッタ(@_@;) 風呂入ってくれい。

この日は天気が悪かった。雨rainの金曜の夜の渋谷annoyなんて歩きたくもねえ~という感じであるよ。


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2015年7月12日 (日)

「スライ・ストーン」:生ける天才の最大の敵は忘却か

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監督:ウィレム・アルケマ
オランダ2015年

『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』『シュガーマン 奇跡に愛された男』のような、過去のミュージャンを取り上げたドキュメンタリーである。
忘れ去られたミュージシャンの功績を辿りつつ、その人物を「再発掘」して感動のラストへなだれ込む--というのは、今ではかなり模倣されてブームとなった感がある手法だが、この作品ではそれを目指した作り手の意図とは逆に、盛り上がらぬまま収束してしまうのであった。

スライ・ストーンは自らのグループであるファミリー・ストーンを率いて60年代末から70年代中ごろまで活躍するが、人気が下降して解散。やがて消息を絶ってしまう。
映画の製作陣は元々ファンで、この映画では2005年頃から彼の行方を探している。
その捜索の顛末と並行して、スライの半生が当時のライヴ映像や関係者のインタビューを通して描かれる。途中からスライ熱狂者(しかし生では一度も彼を見たことがない)の双子も登場して、さらに探索度が深まる。
そして、遂に本人が~(!o!)

スライは間違いなくブラック・ミュージック、ロック史に登場する天才の一人で、各方面に与えた影響は大きいだろう。曲作り、サウンド、ライヴ、全てに秀でていた。
特に、コンサートの開演に遅れるのが常で、遂に会場で暴動が起こったというエピソードが取り上げられているが、「スライのコンサートなら5時間待つ価値はある」という新聞記事が出てきたのには納得だ(^O^)
また、バンドが男女人種混合というのも先端を行っていた。(というか、今でも少ない?)
しかし、天才はまた扱いやすい人間ではない。周囲との軋轢やトラブルも発生するのだった。

こうして過去を辿ってみると、彼もまた70年代末から80年代に起こった音楽の大きな変動に耐えられなかったのではないかと思った。台頭するパンク・ニューウェーヴ、ディスコ・サウンド、第二期英国勢来襲……当時のベテラン・ミュージシャンは対応しきれず、スランプ状態になった。そんなことを思い出した。

隠遁状態になった彼を引っ張り出そうと多くの人々が奔走する。中でも、グラミー賞の授賞式でライヴを実現させたものの致命的ミスに足を引っ張られたナイル・ロジャースの話は、泣くに泣けないあまり、逆に笑ってしまったspa

日本にも数年前来日したはずだが、確か10分ほどステージに出て来て引っ込んでしまったという記憶がある。それでもファンは満足してたようだが。

あと、印象に残ったのはグループの最盛期に黒人運動過激派から資金を出せと言われて、暴力は嫌いだと断ったエピソードである。『JIMI:栄光への軌跡』やジェイムズ・ブラウンの伝記映画にも同じような話が出てきた。当時の黒人アーティストには踏絵みたいなもんだったのだろうか。

結末は感動fujiには到底至らなかったが、編集のテンポよく決して飽きることがない。私はこの時代のブラック・ミュージックには疎いので、勉強にもなりました。
天才でも忘れ去られるが、語ることによってそれもまた生き続けるのである。


マニアの執念度:9点
栄枯盛衰度:8点

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2014年12月31日 (水)

2014年だよ、全員終了!

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早くも大みそかとなってしまいました。
手短に振り返ってみたいと思います。
 →来年のカレンダーは「ねこはい」だっcat

◆古楽系
☆公演(開催順)
ブクステフーデ「わたしたちのイエスの四肢」(ラ・フォンテヴェルデ、ザ・ロイヤル・コンソート)
「フランス音楽の彩を楽しむ 5」(宇治川朝政+ジョシュ・チータム+福間彩)
クープラン中心のプログラム。
バッハ「マタイ受難曲」(バッハ・コレギウム・ジャパン)
テュルク氏引退(T^T)
「モンテヴェルディ―愛の二態」
レクチャーコンサート「楽器と巡る音楽の旅」
企画自体ありがたいものだったが、とにかく寺神戸氏のヴァイオリン弾き倒しは衝撃的だった。

☆よく聞いたディスク
*「南から北へ 十七世紀ドイツ・バロックの歌と幻想」(ハナ・ブラジコヴァー&アンサンブル・コルダルテ)
ハナたんheart01
*ヴィヴァルディ「弦楽のための協奏曲集 Vol.2」(リナルド・アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ)
ゴゴゴ……という、怪物が潜む湖の底みたいな通奏低音に心躍るのであった。
*「いざ来ませ、異邦人の救い主よ ~ フランス風序曲とドイツの作曲家たち」(バッハ・プレイヤーズ)
最近、輸入盤がドッと入ってきたこのグループ、なかなかに聞かせる。他のディスクも買い込んだ。
その他、リチェルカール・コンソートは声楽、器楽を問わず聞きまくりであった。

◆ロック・ポップス
*「ヘンドラ」(ベン・ワット)
31年目にしてでたセカンド・ソロアルバム! 何より、以前の瑞々しさが変わらぬまま円熟しているのに驚いた。サマーソニックでのライヴ収録見てたら「ノース・マリン・ドライヴ」をやってくれたのには涙目ですよ。
*「ビューティフル・ライフ」(ダイアン・リーヴス)
歌唱もいいがサウンドやアレンジも素晴らしい。ベテランの域に入る人なのに確実に今の音も捉えている。

◆本
*「女子高生の裏社会」(仁藤夢乃)
読むと暗澹たる気分になる。でもこれが現実なのだ。
「状況証拠」(スティーヴ・マルティニ)
20年も前の復刊だが、最近のいい加減なミステリーよりずっとよく出来ていて面白い。現在4作目を読書中。
*「五色の舟」(近藤ようこ)
津原泰水の原作をマンガ化したもの。原作はドライな感じだが、こちらは意図的にしみじみとした寂寥感を出しているようだ。「悪童日記」の映画版と共に、原作と見比べると「なるほど、こういう部分を切ってこういうのを付けたすのか」というのがよく分かる。
*「木曜日のフルット」(石黒正数)
「ネコの表紙かわいい~note」とよく分からず買ってしまったが、ネコのフルットよりも人間の鯨井先輩に学ぶところ多し。私も定年退職したら再就職なぞ絶対せずに、彼女のようにゴロゴロして暮らすぞ~。

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2014年4月12日 (土)

「大貫妙子 40th anniversary LIVE」:40年間進行中

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会場:東京国際フォーラム ホールC
2014年3月28日

大貫妙子が音楽生活40周年(シュガー・ベイブ時代も入れて)ということで、記念コンサートを行った。メデタイぞっと\(^o^)/
なんでも即日完売だったそうだ。私は先行発売で買ったので入手できたが、席は2階席だった。もちろんオペラグラス持参である。

編成は近年のアコースティック仕様ではなく、ダブルドラムス、ダブル鍵盤、ギターとベースもエレキ。一曲目は懐かしやユーロビート風(?)「カルナバル」だった。
選曲は何気に最近出たトリビュート・アルバムに影響を受けているようだったなあ。
「都会」ってそんな以前はやっててなかったと思う。「海と少年」なんて「自分じゃあまり好きではない」(会場から微妙な笑い声が漏れる)と言いつつも歌った。これもトリビュート盤に矢野顕子のカヴァーが入っている。

細野晴臣と鈴木茂がゲスト出演するのが事前にアナウンスされていた。もっとも私はそれを当日配布のチラシで知ったのだけど。
録音ヴァージョンよりもやたらと難しい(聞いていると頭が分裂してくるような)アレンジの「ファム・ファタール」(ホソノ作曲)が始まると、会場では「ああ次に来るな」と期待が高まるのであった。

そして、細野&鈴木両人が登場flairしたかと思ったら、なんとその後から「第三の男」が出現(!o!) 会場がどよめく中、キーボード席に現われたのは松任谷正隆であったfuji
ドラムスの一人は林立夫だったから期せずしてキャラメル・ママになってしまったのだ。こりゃ大変だ~typhoon 松任谷氏の生演もかなり珍しい。
大貫妙子は彼らをバックに「色彩都市」を歌ったが、これはトリビュート盤で松任谷由美が同じバックでやったアレンジである。彼女はこのアレンジが気に入ったらしくて、これからはこのヴァージョンでやると宣言まであった。
鈴木茂は大昔に一度ナマで聞いたような記憶があるが、そのギターの音圧(音の大きさという意味ではない)と迫力に驚いた。やはり、ソロとして名を成すものは一段違うんだなと改めて思い知ったです。
他にはハナレグミもゲスト出演。こちらの「Happy-Go-Lucky」はオリジナル版のアレンジであった。

その後は終盤となり「やっと緊張が解けて来たのにもう終わりになっちゃう~」とジタバタするター坊はかあいかったですよ、ハイ(^O^) とても40周年とは思えません。
それにしても林立夫は一人だけ、ずっと出ずっぱりでドラム叩き続けていた。もういい歳と思うけど、エネルギーありますなあ。

WOWOWの収録が入っていて、5月11日に放送されるそうだ。ファンの皆さん今から加入すれば間に合います。注―WOWOWの回し者ではありません。
ライヴの途中で小林聡美ともたいまさこが花束持ってステージに現われた。なんでも映画音楽担当した繋がりらしいが、どうも5月の映画特集の番宣くさかったかも。

40周年とはいえ、過去のものではない現在進行形の音楽だった。大満足して家へ帰って、トリビュート盤をまた聞いちゃいました(^^♪


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2013年12月31日 (火)

2013年を背負ってみる

余裕がなくてブログに書くべきことも溜まってしまう一方の一年でした。
こういうのもトシが関係してんのかね(+_+)

◆古楽系
☆公演
「コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ全曲」(大江戸バロック)
イタリア過激派にも負けず。
「受難のレスポンソリウム」(コントラポント)
若手によるジェズアルドは新鮮new
「ジョングルール・ボン・ミュジシャン 都電荒川線ライブ」
次ははとバスでスカイツリー前でゲリラライブをbomb その次は皇居前とか官邸前とか……逮捕されちゃう(>_<)
「ダン・ラウリン、コレッリ・ソナタop.5他」
急逝した大滝詠一の「みんなみんな吹き~飛ばせ~typhoon」なんて歌を想起させるような迫力であったよ。
モンテヴェルディ「オルフェオ」(静岡芸術劇場)
全体の出来はともかく、辻氏のオルフェオを舞台で聞けてヨカッタ。
*エンリコ・ガッティの二夜(ハクジュホール王子ホール

*通奏低音賞:「福井美穂 バロックファゴット・リサイタル」
*デレツン(ツンデレならぬ)賞:野々下由香里(ヘンデル「アルチーナ」でのタイトルロール)

☆よく聞いたディスク
*「デュ・コーロワ」(デュース・メモワール)
新作ではなくて長いこと積ん読ならぬ積ん聴状態だった。アンリ4世のためのレクイエムと聖俗歌曲集の2枚組。特に前者のポリフォニーが陶酔的までに素晴らしい。

*「ロベール・ド・ヴィゼーのリュート音楽」(佐藤豊彦)
老リュートのグライフの音がしみ入ります。

*レグレンツィ「怒りの日」(リチェルカール・コンソート)
このディスクを聞くまでレグレンツィって知らなかった\(◎o◎)/!

◆ロック・ポップス
*「サンクフル・アンド・ソウトフル」(ベティ・ラヴェット)
扇情的なギターがたまりません。アンタイ・レコードって何気に話題盤出してますな。

*「哀愁のバージニア」オリジナル・サウンド・トラック(ニック・ケイヴ&ウォーレン・エリス)

期待してたのにガッカリしたのはマイ・ブラッディ・ヴァレンタインとウォッシュト・アウトであった。

◆本
*「皆勤の徒」(西嶋伝法)
感想書こうと思っているのだが、なかなか書く暇がない(T_T)

*「アル中病棟 失踪日記2」(吾妻ひでお)
ジャンル、メディアを問わず表現の極限作としかいいようがない。しかし内容自体はノホホンとしているのだから不思議。

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