古楽(2021年~の記事)

2022年5月 3日 (火)

「古楽系コンサート情報」5月分更新

「古楽系コンサート情報」5月分(東京近辺)更新しました。
左のサイドバーにもリンクあります。ライヴ配信などは入っていません。

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2022年4月26日 (火)

東京・春・音楽祭2022 ミュージアム・コンサートを聞く

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今年も恒例ハルサイのミュージアム・コンサートに行ってきました(^^)/
会場は3回とも東京都美術館講堂です。

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」記念コンサート1
演奏:名倉亜矢子&永田斉子
2022年3月20日

修復成ったフェルメール「窓辺で手紙を読む女」を見ようとする人でごった返す都美術館。到着した時には既に展覧会のチケットは当日分完売の表示が出ていた。

展示場とは反対に位置する講堂は開場時間になっても人が少なく静かなもんであった。--と思ったら、以前は自由席だったのが指定席になってたのね(^^;;;
全然気づかなかった💦 危うく適当な座席に座ってしまうところだった。

プログラムはフェルメールと同時期の作曲家の歌曲をソプラノとリュートで演奏するというもの。特にオランダ人のホイヘンスという作曲家を軸にして構成しているとのことだった。
彼は王子の秘書官にして詩人、リュート奏者、作曲家でレンブラントとは知り合いで、フェルメールとは生没年が近い人物である。

登場する作曲家たちは名前も聞いたことのない人物が多かった。ヴァレという人は当時のオランダの代表的なリュート奏者だが、フランス生まれで恐らくプロテスタントであるためにオランダへ行ったとか。なかなか聞けない曲がほとんどで貴重な機会であった。
ホイヘンスがフランス志向がありパリで楽譜を出版したということで、ランベールの歌曲でラストとなった。

空気の乾燥のせいか名倉氏の声の調子がベストではないように思えた。そうでなくとも残響のない会場で歌うのは大変だ~⚡
リュートも音は明確に聞き取れるものの、潤いのない響きになってしまい残念だった。やはり会場は重要である。

この時は上野動物園がまだ休園しているのに驚いた。フェルメールの絵の行列もパンダの行列も同じぐらいだろう。激混みの美術館はよくて、220426b
なんで動物園はダメなのさ(-_-メ)


「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」記念コンサート3
演奏:上尾直毅
2022年3月30日

この日は上尾氏がフェルメールと同時代のオランダで演奏されたとおぼしきチェンバロ曲を演奏した。
探してみたけれど意外にもオランダの作曲家のものは少なかったという。当時の人は他国の曲を楽しんでいたらしい。

エウェーリンク、フローベルガー、ダングルベールなどの中で、ステーンウィックという作曲家はなんと本邦初演だそうだ(!o!)
オランダに留学していたこともあって、当時の音楽事情、宗教家より商人が強かったとか、アムステルダムの土地柄など解説話が尽きず、下手すると演奏時間より長くなるのではと心配するほどだった(^^)
アンコールはオランダ国歌。1500年代に印刷譜が出ていたそうな。

上野の桜はいい塩梅に咲いて、平日の昼間だったが人出が多かった。
宴会は禁止のはずだけど、美術館脇の芝生は閉鎖されてないのでシート敷いて飲食している人たちもいたり……(^▽^;)


220426c「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち展」プレ・コンサート1
演奏:松岡莉子&中藤有花
2022年4月6日

フェルメールの方は終了、今度は22日より開催予定展覧会のプレ・コンサートである。もはや温か過ぎで上野公園の桜はほとんど散ってました。
スコットランド国立美術館の収蔵品展ということで、スコットランドの伝統曲をケルティックハープとフィドルの組み合わせで聞くという内容。
古楽のアプローチと違ってPAシステムを使っていたし、衣装やステージマナーか異なるところなども興味深く観察したりして👀

曲目は古くから伝わる作者不詳のトラディショナル・ソングと、作曲家によって作られ民衆に愛されたスタンダード・ナンバーを織り交ぜて演奏された。主にダンス・メドレーと抒情的な曲である。
この組み合わせだとなんとなく「無印BGM」的ヌルさを予想してしまうが、ナマで聴くと格段に迫力あり。聞けてヨカッタ✨
ダンス曲は聞いていると踊りたくなるものもあり、足で拍子を取るだけで我慢した。
アンコールは「蛍の光」のオリジナル版。

ケルティックハープは伝統的な楽器で、普通のハープだとペダルで半音を変えるが、これは弦の上部に並んでいるレバーで調節するもの。従ってメドレー曲だと途中でイッキにレバーを上げ下げして操作が忙しい。
途中で小型アコーディオン風のコンサルティーナも登場。スコットランド美術館の創立とほぼ同じ1850年頃に作られたオリジナル楽器だそうである。

なお、フィドルについてはかねてから「バイオリンと全く変わらない」と聞いていたが、どうして違う名前なのだろうと疑問に思っていた。解説によると、貴族が使っていたヴァイオリンを庶民も弾くようになって区別(差別?)するために「あれはフィドルだ」と言うようになったとのこと。
そうだったのか(!o!)と激しく納得した。

ハープの松岡氏は以前スコットランドに留学していたそうな。で、現地では国立美術館は無料で入れるそうである。
一方、今回の展覧会は(^^?とチラシを見てみたら、一般券1900円ナリ💴

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東京文化会館周囲にある植え込みのベンチ。いわゆる排除アートの類いだろう。
「誰も寝てはならぬ!」という堅固な意思を感じさせる。

 

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2022年3月31日 (木)

「古楽系コンサート情報」4月分更新

「古楽系コンサート情報」4月分(東京近辺)更新しました。
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2022年3月17日 (木)

「宮廷の華 リコーダー音楽の愉しみ」

220316a 演奏:辺保陽一ほか
会場:ウェスタ川越リハーサル室
2022年2月12日

リコーダーによるバロック名曲でヨーロッパを巡る内容のコンサート。
ヘンデルのソナタから始まりフランスへ行ってクープラン、後半はバッハそしてシメはコレルリの「ラ・フォリア」だった。(フォリアを縦笛で吹くのは大変そうだ)

間にチェロ長瀬拓輝、チェンバロ鴨川華子の独奏も入った。ボワモルティエの鍵盤曲「蚤」は本当にノミっぽかった(^◇^)ピョン⤴

全体に初心者から笛愛好者までオッケーな手堅いプログラムだったといえよう。ただもうちょっと響きのある会場だったらよかったなと思った。
辺保氏は複数の縦笛を使用して、それぞれ解説もしていた。なんと椅子の上に電気座布団(?)を置いて笛を温めていた。なんでも象牙を吹口に使った笛は寒いと非常に冷たくなってしまうので(まさかクチビルがしもやけとか?!)温めるのだそうだ。知らなかった💦

2時間コンサートやってから、さらに続けてワークショップとマスタークラスも開催。お疲れ様でした。

220316b ←チェンバロの装飾がとても美しかった。

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2022年2月20日 (日)

「大塚直哉レクチャー・コンサート 7 バッハと紡ぐ未来」:さらに深き沼へ

220220 オルガンとチェンバロで聴き比べるバッハの”平均律”
出演:大塚直哉、武智由香
会場:彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
2022年2月6日

大塚直哉のレクチャーコンサート、遂に平均律第2集も終了となった。
これまでダンスや映像との共演だったが、最終回はロンドン在住の作曲家・武智由香にバッハに捧げる曲を委嘱して初演する。さらにリモートで対談しつつ作曲家としての面からバッハに迫ることになった。

大塚直哉の曲ごとの解説は音階や調性に注目して行われ、武智氏は大英博物館に自筆譜を見に行った話や作曲している時のバッハについてなど。
音階にこだわり「音階まつり」と言えるほどに曲にはめ込んでいくバッハ先生。
全ての調性を使うという趣旨で曲集を作ったのに、半音があり過ぎて調性崩壊寸前。
鍵盤曲は仕事で作曲しているわけではないので、やりたい放題になっちゃう(^▽^;)
さらには、弾くのは面白いが他人が弾いてるのを聞くのはイマイチ……など、最終回だからか忖度なき解説が行われたですよ💥

その成果の偉業にして異形が、今回の22~24番なのだろうか。
しかし、対位法がらみの話はシロートには難しくてよく分かりませんでしたな(^^;ゞ

で、第2部の後半となると暖房が効き過ぎになってしまい、頭上から熱波が降りそそぐ感じだった。多分、埼京線のホーム上と気温差は30度ぐらいあったんじゃないの。
そのため曲の複雑さと相まって頭が朦朧となってしまった。

24番の終了後に武智氏の「バッハ・オマージュ プレリュード1」がチェンバロとオルガン両方を使って初演された。それをロンドンでリモートで聴くという次第。
現代曲は私の完全守備範囲外なので何もコメントできないが、コロナ禍でもほぼ埋まっている客席からは盛大な拍手が起こった。

終演後のロビーで武智氏のお母さんが嬉しそうにスタッフに挨拶している姿を見かけた。いずこも母親は同じですね(^^)

さて、このシリーズは番外編として夏に「羊皮紙研究家」を呼んで楽譜についてやるらしい。ますます深まる古楽沼である。
その後さい芸は改修工事で休館になるらしい。半年ぐらいかと思ったら、よくよく見ると一年半じゃないですかっ(!o!) その間、文化果つる地埼玉はどうなるのよ~💨

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2022年2月 4日 (金)

「スパニッシュ・ハープと奏でる古のスペイン」:思わぬところで古楽界の先達を知る

220204a 演奏:ラ・フォンテヴェルデ
会場:近江楽堂
2021年12月27日

2021年最後に行ったコンサートだった。
鈴木美登里と4人の男声陣、そして伊藤美恵演奏のスパニッシュ・ダブル・ハープ(初めて見た聞いた)によるスペイン歌曲特集である。

主に民謡・俗謡を元にした作られた世俗歌曲で、ストレートな恋愛歌あれば何やら意味深な曲もあった。曲によって一人背後から歌ったりなど変則的に位置を動かしていたが、この会場だからこその効果だろう。
そして、様々なタイプの曲を独唱そして合唱と自在に歌えるのは芸達者なメンバー揃いゆえでもある。
ハープはスペインでは人気のあった楽器だったとか。その弦の音は力強くかつ美しく、5人の声は近江楽堂の天井を揺るがさんばかりだった。

ホアン・バスケスの「私の愛しい人」というのは恋愛を歌った曲だが、何やら宗教曲のように5人の合唱が完璧にキマっていた🎵
「カッコウ」という曲では明らかに寝取られ亭主が歌われているんだけど、この鳥はそういう象徴なんですかね(^^?

220204b 時節柄クリスマスにちなんだような曲もいくつか歌われた。中でもラストに歌われた「リウ、リウ、チウ」は「ウプサラの歌曲集」(1556)からというクレジットがあるけど、私には耳になじみのある曲だった。
なぜかというとカナダのシンガーソングライター、ブルース・コバーンが1993年に出したクリスマス・アルバムに入っていて、何度も繰り返し聞いていたのだった。このアルバムにはスタンダードなクリスマス・ナンバー(「きよしこの夜」とか)が収録されているので、てっきりヒスパニックの間で今でも歌われてる曲なのかなあなどと漠然と思っていた。

が、家に帰ってこのアルバムにある彼の英語のコメント(輸入盤なので)をよくよく読んでみたら大違い(!o!)
録音するにあたり彼が歌詞を確認したら、スペイン人の友人にもよく分からない古い言葉や辞書にもない言葉だったとあるじゃないですか。(その後に歌詞の大意が数行書かれている)
で彼が何からこれを知ったのかというと、1970年代始めに「ニューヨーク・プロ・ムジカ」というグループが出したアルバムを聴いたのだという。調べると、ニューヨーク・プロ・ムジカは1950年代に結成された古楽グループとのこと。そんな昔からやってた人たちがいたんですな。


私は近江楽堂はこの日で聞き納めだった。あくまで休館とのことなので、なるべく早い復活を願っています(ー人ー)
ちゃんと復活してくれるよね……💧

代わりとなる小規模会場というと、スペース415(行ったことない)、霞町音楽堂、ムジカーザ、松明堂(東京からは行きにくいだろう)、日本福音ルーテル東京教会、ルーテル市ヶ谷センターあたりかな。
近ければいいけど、遠い所は遅い時間の公演は避けるかも。
いずれにしろ、我が古楽ライフは大激変であ~る。

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2022年1月27日 (木)

「木の器クリスマスコンサート2021」:鳥か笛か

220127 主催:木の器
会場:近江楽堂
2021年12月25日

毎年恒例、宇治川朝政&福間彩による木の器主催クリスマスコンサート。前年は中止になってしまったが今回は無事に開催である。コロナ禍対策ということもあって、声楽はなしで、ゲストにチェロ懸田貴嗣と新顔参加のリコーダー井上玲を迎えてリコーダー2本の共演となった。

演目はテレマンやオトテールなど笛向けの曲と、クリスマスにちなんだ曲(フランスの伝統歌、コレッリのクリスマス協奏曲)の二種類だった。
テレマンの二重奏ソナタは宇治川&井上のタテ笛の演奏がとてもよかった。全体的に二人の微妙に異なる演奏スタイルの差が垣間見えて面白かった。
それからモンテクレール「鳥のさえずり」は鳥の声を模した曲だが、紙芝居(?)付きで大いに笑えました(*^▽^*) 干支に合わせてウシの曲とかトラの曲とかやると面白いかも……古楽でそんなのあるかな?
久し振りに器楽アンサンブルを心行くまで楽しめた。

懸田氏によるランゼッティのチェロ曲があったのに対し、福間氏の鍵盤ソロがなかったのは残念だった。次回はお願いします。
それから、恒例のクリスマスプレゼント🎁抽選もいつか当たりたいぞ。


会場内はかなり感染予防に気を使い、登場する時やマイクで話す時にはマスクをしていた。
そもそもマスクの付け外しは面倒なようで、過去にリュートや鍵盤で外すのを忘れたまま弾いた人を目撃したことがある。管楽器用に付けたまま吹けるような、口の所に切れ込みが入ったマスクってのはどうだろう。(冗談です)


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2022年1月15日 (土)

「ソフィオ・アルモニコで綴るアン・ブーリンの音楽帖」:幽閉されて捨てられて

220115 エリザベス1世の母の足跡をたどって
演奏:ソフィオ・アルモニコ&佐藤裕希恵、瀧井レオナルド
会場:霞町音楽堂
2021年12月19日

前田りり子を中心とするルネサンス・フルート集団ソフィオ・アルモニコは今回、古楽+ひとり歴史芝居に挑戦。しかも脚本家付きという本格的なものだ。
主役は英国王ヘンリー8世の王妃アン・ブーリンである。

とはいえ、はてアン・ブーリン……どんな人だっけ(^^;? などと言ってる客のためにメンバーの相川郁子による詳細なリキの入った解説がもれなくついているのだった。
いち英国貴族の娘ながら若くしてフランドルやフランスの宮廷に身を置き、英国に戻って2番目の王妃になる。ただし前王妃との離婚問題で大騒動。
将来エリザベス1世となる女児を産むが王はあっという間に裏切って、最後には断頭台へ送られたのだった。

ここではエリザベス役の佐藤裕希恵が母の足跡を回想するという形になっている。
と共に、その波乱万丈な人生の様々な場所で流れていた音楽が演奏された。ブリュメル、ド・ラ・リュー、セルミジ、ジョスカンなど。中にはアンやヘンリー8世が作った曲もあり。
最後はエリザベスの宮廷時代のダウランドの悲しい歌曲で終わる。

大陸で二つの宮廷で暮らしたアンは文化の最先端を吸収して相当に先端的だったわけだ。封建的な時代に毀誉褒貶にさらされながらも思うように生きた人物であるという、舞台からの熱~い思いが伝わってきた。奏者と客席の距離が近いせいもあったかも(^^) 構成など完成度も高かった。
佐藤裕希恵のパフォーマンスもよかった。リュート担当の瀧井レオナルドとの短いけど夫婦共演部分あり。

アン・ブーリンが主人公の映画で『1000日のアン』(1969年)というのがあって見てみたいのだが、DVD買うしか見る方法がないという……。残念である💧


この時はオミクロン株侵入以前だったので、座席は以前のように密着してしていた。そばに雑音発生者がいてマイッタ。音がしなくなったなーと見ると眠っている。おまけに途中でスマホチェックしたりして。しかも楽器を持っている人物なのである。自分が演奏している時にそういうことされて平気なのか💢 サントリーホールP席事件みたいに暴れてやろうかと思ったぐらいだ。

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2022年1月 9日 (日)

今さらながら2021年を振り返る

220109a 振り返ったからどうということもないですが、一応振り返ってみるのであります。
最近はブログの更新は完全に追いつかず、ほとんど書かずに飛ばしてしまうという情けない状況になりました。

【映画】
以下に選んだ10本は大体見た順。完成度より個人的好み優先。ドキュメンタリーが豊作年のため多くなってしまった。なお大作ものはレンタルかTVで見ようと思ってほとんど見ていない。
それと老人脳のため1~3月ぐらいに見た作品はだいぶ内容忘れちゃったんで、候補に入れられなかったですよ(+o+)トホホ

「アメリカン・ユートピア」:映画としてというより、そもそも元のパフォーマンスの出来がすごい。
「ライトハウス」:監督は子どもの頃「ブルー・ベルベット」と「時計じかけのオレンジ」を見たそうである。三つ子の魂百までも。恐ろしいね~( ̄д ̄)
「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」:洋楽ファン必見。
「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」:DVDスルーはあんまりだいっ。
「コレクティブ 国家の嘘」:あっと驚く展開。実際に起こった事件とはとても思えねえ。
「ほんとうのピノッキオ」:「ピノキオ」って子どもの頃絵本で読んだけど、こんな話じゃなかったはず。
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」:ここ数か月の賞レースに絡むのは必至。
「フリー・ガイ」:このご時勢の中でもポジティブなのが身にしみたです。
「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」:こういうウサン臭い人間がいっぱい登場するドキュメンタリー大好きだーヽ(^o^)丿
「レイジング・ファイア」:年の最後にキタ~ッ💥

★部門賞
*監督賞:今年は該当者なし(> <;)……と思ったけどやっぱりジェーン・カンピオン(「パワー・オブ・ザ・ドッグ」)にしよう。
*男優賞:ベネディクト・カンバーバッチ(「パワー・オブ・ザ・ドッグ」)
 今年は大活躍。「モーリタニアン 黒塗りの記録」の助演も入れたい。(「クーリエ 
最高機密の運び屋」も見たい)
*女優賞:ジョディ・フォスター(「モーリタニアン 黒塗りの記録」)
 もはや貫禄。

*ベスト・カップル:ウィレム・デフォー&ロバート・パティンソン(「ライトハウス」)
*ベスト・アンサンブル:キングズリー・ベン=アディル、イーライ・ゴリー、オルディス・ホッジ、レスリー・オドム・Jr(「あの夜、マイアミで」)
 屋上の場面が男子中学生たちがジャレているようで笑った。

*最優秀悪役賞:ニコラス・ツェー(「レイジング・ファイア」)
*最優秀妹賞:フローレンス・ピュー(「ブラック・ウィドウ」
*最驚キャラクター賞:「ほんとうのピノッキオ」のカタツムリ侍女
*最長脚部賞:ガル・ガドット(「ワンダーウーマン1984」)
 私に3センチぐらい長さを分けてほしい。
 
*最凶邦題賞:「ホロコーストの罪人」
 「最凶」というほどでもないが、原題と似ているようで意味が異なるのでかえって誤解を招く--ということで。

*ちゃぶ台ひっくり返し賞:「プロミシング・ヤング・ウーマン」
 この賞は、見終ってあまりの内容に思わず「なんじゃ、こりゃ~。観客をなめとんのか!」(ノ-o-)ノ ~┻━┻ガシャーン と、ちゃぶ台をひっくり返したくなる気分になった映画に与えられる栄光ある賞である。(あくまでも個人的見解)
これも「ちゃぶ台ひっくり返す」というほどでもないが、全編なんだかなあという内容のため。

★トホホな出来事
入場する時に検温(手首で測るヤツ)したらなんと37.7度❗ ビックリした。とりあえずニ、三分後に測りなおすということで、コート脱いで(暖かい日だった)待ってて再度検温したら、今度は36.5度だった。
……なんなんだよ(--〆)


【コンサート部門】
コロナ禍で外国人演奏家の来日公演は中止になったものが多かった。それでも行った回数は一昨年よりは増えた。
「Vanitas vanitatum 空即是色」
「イタリア~狂熱のバロック歴遊」
「大塚直哉レクチャー・コンサート 6 聴くバッハ、そして観るバッハ」
「フルートとハープ 600年の変遷」
「ソフィオ・アルモニコで綴るアン・ブーリンの音楽帖」

コンサートではないけど
*「一行の詩のために~つのだたかしと望月通陽の世界」
 NHK-BSP「クラシック倶楽部」で放映された番組。音楽、アート、文学の世界が完璧に融合した完成度高い内容だった。また再放送されたら見てくだせえ(^^)

★古楽関係の出来事
*近江楽堂休止
 改修工事とのことで、なるべく早い復活を願っております。
近江楽堂で聴くチェンバロの音は格別のものがあった。最初に楽器から直に発するシンッとした音が届き、それから円形の壁を伝わってボヤボヤと広がるうちに、聞く者の内側で甘美な響きへと変わる。こんな場所は他に知らない。

*訃報・江崎浩司
 年の瀬に流れてきて驚いた。タブラトゥーラでも一番の「若手」だったので全く予想だにせず……💦 このような過去の記事を発見した。この時、ご当人も含めて「2031年」が普通に来ることを誰一人として疑わなかっただろう(T^T)


【録音部門】
発売年に関係なくこの一年間に気に入ったものということで。
*「ラメント」(ダミアン・ギヨン&カフェ・ツィマーマン)
*「ルクレール トリオ・ソナタ集」(ヨハネス・プラムゾーラー&アンサンブル・ディドロ)
*「ジョスカン・デプレ 世俗歌曲集」(クレマン・ジャヌカン・アンサンブル)
*「パレストリーナ 教皇マルチェルスのミサ」(ビューティー・ファーム)
*「ヴェネツィアの鏡」(ル・コンソート)

220109b *「フォー・フリー」(デヴィッド・クロスビー)
*「ワールド・オン・ザ・グラウンド」(サラ・ジャローズ)
*「ゴーン、ジャスト・ライク・ア・トレイン」(ビル・フリーゼル)
 二十数年前のアルバムだけど、あまりに変なジャケット絵に正気が保てず中古盤で買ってしまった(先に音は聞いていた)。ところで「フリーゼル」と「フリゼール」の二種類の読みがあるが、どちらが正しいのかな(?_?)


【その他部門】
「一度きりの大泉の話」(萩尾望都)
 昨年最大の衝撃の書であった。その後も過去の話が流れてきて衝撃冷めやらぬ、である。

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2021年12月28日 (火)

ラモー「アナクレオン」:酒と愛の神の日々

211228 北とぴあ国際音楽祭2021
演奏:寺神戸亮&ラ・ボレアード
バロックダンス・演出・振付:ピエール=フランソワ・ドレ
会場:北とぴあ
2021年12月10・12日

北とぴあ音楽祭恒例のオペラは去年コロナ禍で開催できなかったリュリの『アルミード』--のはずだったが、またも痛恨の延期となってしまった。
ダンス担当のドレだけ来日してラモー『アナクレオン』をやることになった。

前半はルベルやリュリ、ラモーの舞曲の聞きどころ見どころを集めて名曲選だった。ドレと松本更紗による様々なバロックダンスがたっぷり楽しく入り、歌唱部分は波多野睦美が担当した。
締めはコレッリの「フォリア」、寺神戸亮が踊る代わりにヴァイオリン・ソロを弾きまくって拍手喝さいを浴びた。
例年楽器二刀流を披露する上尾直毅は、今年はチェンバロのみならずミュゼットにタイコも叩いてた?もよう。三刀流ですな(^^ 目指せ!来年の四刀流🎶

後半にタイトルの『アナクレオン』に突入。「アクト・ド・バレ」という形式の作品で、一幕ものの気軽なオペラ・バレということである。
ギリシア神話がらみの他愛のない話で、主役の酒好き&女好きの詩人を与那城敬が軽い喜劇風のツボを押さえて歌って大いに笑わせてくれた。愛の神役の湯川亜也子となると、もはや貫禄の域だった。
二人はバロックダンスが繰り広げられる舞台隅で、オーボエ担当の三宮&荒井コンビと酔っ払い仕草を繰り広げて聴衆の一部の笑いを誘っていた。
合唱の出番が少なくて、本当はもっと聞きたかったところだ。

この時期、ドレ氏はよく入国できたものである。オミクロン出現直前だったのだろうか。間一髪というところである。
来年こそはリュリの『アルミード』を見たい聞きたいぞっ✨
今回は一旦「アルミード」でチケットを発売してから差し替えたので、郵送で客に問い合わせ書を送ってチケットを交換したりして裏方作業が大変だったろうと思われる。裏方スタッフはご苦労さんでしたm(__)m


ところで、この数日前に行ったオペラシティ・コンサートホールはブラボーが飛んでいたしブッフェもやってたのに、北とぴあの方はかなり厳しかった。ブラ禁の放送が入り、時間差退場を実施。ロビーでも会話お控えくださいのアナウンスがあり(守ってる人は少なかった)。ホールによって方針がまちまちなのかしらん。
昨年は「トイレの洗面台の蛇口が旧式の手で回すヤツ」だとケチをつけたが、さすがにオート方式になってましたな。

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