古楽(2025年~の記事)

2025年1月12日 (日)

今さらながら2024年を振り返る

250112a ますますブログを書く精神的余裕がなくなってきて、映画評に関してはツイッターXには短い感想を書いてから、そのまま放置というパターンが多くなってしまいました。やはり気力と共に脳力も落ちているのでありましょうか。
それでもコンサートの感想はなんとか追いついたので、2025年は映画の方も頑張りたいもんです。

【映画】
話題作・大作はかなり見てません(堂々と断言)。そのせいか昨年、一昨年同様9作品しか決められず。10作目を決められないので次点を二つ選ぶことに💦 『デューン2』は「まだ続く」状態なので保留。リンクが付いていないのは近日中に感想を書く予定です。
順番は見た順です。

『アメリカン・フィクション』:配信スルーは残念。
『美と殺戮のすべて』
『ソウルフル・ワールド』:字幕版があったらそちらで見たかった。
『人間の境界』
『関心領域』
『密輸1970』
『夜の外側』
『シビル・ウォー』
『ソウルの春』
【次点】『アイアンクロー』『HOW TO BLOW UP』

★部門賞
*監督賞 マルコ・ベロッキオ(『夜の外側』):同じ題材に歳月を経て今また再び挑戦。これを執念と言わずしてなんでありましょうか。

*俳優賞
 ザンドラ・ヒュラー(『関心領域』『落下の解剖学』
 ウィレム・デフォー(『哀れなるものたち』)

*悪役賞 ファン・ジョンミン(『ソウルの春』):トイレの場面に参りましたm(__)m

*新人賞:ドミニク・セッサ(『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

*音楽賞 マルクス・ビンダー(『クラブゼロ』):グイグイ詰められます。

*動物賞 『ソウルフル・ワールド』のネコ:その正体は!?

*HOTな弁護士賞 スワン・アルロー(『落下の解剖学』):HOTです🔥

*最凶邦題賞 『こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語』:無理しなくても普通に「アル・ヤンコビック物語」でいいと思いまーす。

*ちゃぶ台ひっくり返し賞 『マダム・ウェブ』:まるで消化試合のようにやる気が一つも感じられない。新人のライターがこんな脚本持って行ったら投げ返されるような内容。詰まらないとかいう以前にあきれた。
《この賞は、見終ってあまりの内容に思わず「なんじゃ、こりゃ~。観客をなめとんのか!」(ノ-o-)ノ ~┻━┻ガシャーン と、ちゃぶ台をひっくり返したくなる気分になった映画に与えられる栄光ある賞である。(あくまでも個人的見解です)》

★その他トピック
*今に始まったことではないが、アマプラの字幕がひどい。なんとかしろ~(`´メ)
*『インサイド・ヘッド2』の上映時間を間違えたことを発端として、猛暑&高湿度の中8月の銀座の街をさまよう羽目に……。なぜこんなことになったのか。
*『Xエックス』シリーズの3作目の日本公開はどうなったんでしょうか。米国では7月ごろにもうやっているんだよね。もしかして、すごくつまらないとか(?_?)


【コンサート】
今年は体調不振のため全体的に行った回数が少なかった。今年も復活できるか不明。

シャルパンティエ 牧歌劇「花咲ける芸術」
「Ut/Faコンサート2024 18世紀のフランス音楽」
「アルプスを越える天才たち」
BCJ秋祭り「ミサ曲ロ短調」「祝祭のオール・バッハ・プログラム」
「マドリガル・コメディ」
「イタリア・バロックを歌う」

最近、古楽系の演奏を聞いてきて思ったのは当時の精神や感覚を追及するような演奏が存在するということ。いにしえの時間線に立って遠い時代の距離を遡っていく。
それらはスター演奏家が魅力を発揮するというようなあり方とはまた異なるものだ。また、現代の要素を取り入れれば先鋭的なわけではない。(どちらかが良いという意味ではない)
……などとシミジミ感じているのであります。

事件としては新大久保から東京中央教会へ行くのに迷って変なオジサンに遭遇したこと。東京コワイよ~💥田舎モンは来ちゃいけないよ~(^◇^;)


【録音部門】
もっぱらCD沼より拾い上げて旧作を消費していた。比較的新しいものは、

ザ・スマイル『カットアウツ』
ロバート・グラスパー『イン・ディセンバー』
ホセ・ジェイムズ『1978』
ラ・ヌオヴァ・ムジカ『ヘンデルズ・アンサング・ヒーローズ』
グランドラヴォア『無より』

長年放置していたアナログ盤を遂に全て処分完了。一番高かったの『風街ろまん』(はっぴいえんど)であった。別に保存状態が良いわけではなかったのだけどね(?_?)


【その他】
「三島喜美代 未来への記憶」(練馬区立美術館):歳を取るにつれて作品が巨大にパワフルになっていくのに感心した。


なお昨年一年間で一番アクセスが多かった記事はなぜか『「アンテベラム」:パニック!逆襲の奴隷農園(仮題)』でした。

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2025年1月 4日 (土)

「恋する心に安らぎを」:いにしえの心を探るには

演奏:イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ
会場:今井館聖書講堂
2024年12月22日

フルート&リコーダー中島恵美、バロックハープ曽根田駿のコンビに、テオルボ上田朝子がゲスト参加して、オトテールの作・編曲の歌曲を器楽にて演奏するというコンサートだった。
ルイ14世~15世のフランス宮廷で人気だった牧歌的な恋愛歌(ブリュネット)が中心となっている。フルート用に編曲した作品とはいえ、原曲の情緒を理解できるようプログラムには歌詞対訳が付いていた。

大きなイベント用とか宗教作品ならば理解もしやすいが、日常と共にある恋の歌は却って現代の異国の人間には演奏が難しい--などという曽根田氏の話を聞いてそういうものかと思った。確かに遥か昔のフランス貴族の心などどうして分かろうか、ですね(^^?
また音的には似てるが実は指向性が異なるハープとチェンバロ、という解説も興味深かった。

実際聞いてみるとある意味、合奏の極みのような演奏だった。中心となるフルートやリコーダーにハープとテオルボが伴走する。そのような流れが形作られていた。。
ド・ヴィゼのテオルボ独奏曲は生でなかなか聞く機会がないので貴重。オトテールとは関係ない、ボエセ作曲のエール・ド・クールもしっとり感があってよかった。
地道なプログラムたけど充実したひと時であった。(会場は少し寒かった💧)

↓駅からの途中にあるフレーベル館もクリスマス仕様でしたよ。
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2025年1月 2日 (木)

聴かずに死ねるか! 古楽コンサート2025年1月編

個人の好みで東京周辺開催のものから適当に選んでリストアップしたものです(^^ゞ
事前に必ず実施を確認してください。ライブ配信は入っていません。
小さな会場は完売の可能性あり。ご注意ください。

*5日(日)新音楽の調べ(松本更紗ほか):ロバハウス
*8日(水)ヴィオラ・ダ・ガンバデュオコンサート5(森川麻子ほか):日暮里サニーホールコンサートサロン
*11日(土)ニコラ・マッティスの源流をたずねて(みのりてんデュオ):今井館聖書講堂
*  〃   クヴァンツのフルート奏法を読む 特別記念コンサート(前田りり子ほか):霞町音楽堂
*13日(月)永遠の思春期 ジョン・ダウランド(たまひび):東京都民教会
*15日(水)ジュスタン・テイラー バッハとイタリア:王子ホール ♪横浜でフォルテピアノ公演あり
*  〃   響きの軌跡3(ダニエレ・ブラジェッティほか):としま区民センター小ホール
*16日(木)長谷川太郎リサイタル3 ドイツのファゴットと仲間たち:ホーリネス東京中央教会
*21日(火)イル・ポモドーロwithフランチェスコ・コルティ:紀尾井ホール
*23日(木)リコーダー・トリオの愉しみ(トリオ・シークレイン):鶴見区民文化センターサルビアホール
*30日(木)鶴見de古楽 ムジカ・レセルヴァータによる「趣味の融合」フランスからバッハへ:鶴見区民文化センターサルビアホール

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