古楽

2017年3月12日 (日)

ヘンデル「デイダミーア」:英雄、色よりも戦いを好む

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主催:日本ヘンデル協会
音楽監督・演出:原雅巳
会場:東京文化会館小ホール
2017年2月25日

毎年お馴染みの日本ヘンデル協会のオペラ・シリーズ。前回行ったのは2015年の「フラーヴィオ」であった。

今回はヘンデル先生最後のオペラと銘打たれた「デイダミーア」である。なんと客の入りが悪くて3回しか上演されず、これ以降はオラトリオへと活動を移したという因縁の作品なのであった。

これまでと同様、登場人物はヘンデル先生時代の衣装を着けてジェスチャー付きで歌う。大西律子をコンミスとしたオーケストラは舞台の右端に陣取り、全体の指揮は原雅巳がやっていた。
内容はギリシャ神話から題材を取っており、トロイ戦争を背景に英雄アキレウスやオデュッセウスが登場するというものである。

タイトルロールの王女・藤井あやは堂々の貫禄を見せて(聞かせて)くれました。その親友役の加藤千春は対照的に明るく、ややコケットな印象が好感。
英雄(将来の)アキッレ(民秋理)は女に化けてる若者という設定だから、子どもっぽく線が細くっても納得だが、ウリッセ役の佐藤志保はちょっと現役の英雄には見えないのが難だった。
バリトンの春日保人はプレイボーイ英雄役なのだが、毎度この手の人物にはホントにハマリ役である。あまりにハマリ過ぎなので思わず笑ってしまった。

身勝手で子供っぽい男に振り回されて苦労するヒロインはヘンデル作品には定番だが、この物語では遂にヒロインは救われずアンハッピーエンドで終了(!o!) ええー、これで終わりですかsign02と驚いちゃう。
一方で、女同士の友情は強調されているのだが。

とはいえ、他のヘンデル作品と比べて詰まらないということは決してなく、なんで3日で終了しちゃったのか謎である。解説を読むと、当時の政治情勢などが絡んでいるとのこと。色々あるんですねえ(=_=)

全体的には完成度高く、カッチリとヘンデル先生の世界を再現して見せてもらえました。また来年もよろしくgood

ところで、アキッレが女装している姿がどうも既視感あるなあと思ってみてたら、終盤になってようやく思いついた。そう「竹の子族」\(◎o◎)/!(死語) 髪型や衣装がクリソツなのであった。


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2017年3月 4日 (土)

聞かずに死ねるか:マイナー・コンサート編 3月版

花粉の季節がやってまいりました~(> <)

*4日(土)チェンバロの魅力5(大塚直哉):神奈川県民ホール小ホール
*5日(日)室内楽の楽しみ アンネ・フライターク氏を迎えて(木の器):近江楽堂
*8日(水)フックスとその周辺(リクレアツィオン・ダルカディア):近江楽堂
*12日(日)ソプラノとオルガンによるチャリティコンサート(野々下由香里ほか):神田キリスト教会
行ってみたいが、電話かけるのが面倒な私(^^ゞ
*17日(金)「ティツィアーノとヴェネツィア派展」記念コンサート1(つのだたかしほか):東京都美術館講堂
*21日(火)国際音楽学会記念演奏会 古楽の夕べ(大塚直哉ほか):東京藝術大学奏楽堂
藝大のホールは立派だけど、古楽アンサンブルには広過ぎなんですよね。
*  〃   フリードリヒ大王の宮廷音楽(前田りり子ほか):近江楽堂
*31日(金)「ティツィアーノとヴェネツィア派展」記念コンサート3:(太田光子ほか)東京都美術館講堂
*  〃  バッハ 無伴奏ヴァイオリン全曲演奏会(桐山建志):近江楽堂
バッハ先生お誕生日10日後記念birthday

これ以外には「古楽系コンサート情報(東京近辺、随時更新)」をご覧ください。

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2017年2月18日 (土)

「愛のかけら」:バレンタインにカンタータの贈り物

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演奏:アンサンブル・レ・フィギュール
会場:近江楽堂
2017年2月14日

パリ在住の若手日本人演奏家4人によるグループの公演。これで3回目である。過去の感想はこちらこちら

過去の2回はソプラノの高橋美千子と共演だったが、今回は本場フランスの若手のカウンターテナー、ポール=アントワーヌ・ベノス・ディアンが登場である。
声質はどちらかというと、あまりキンキンしてなくて女声のコントラルトっぽい印象を受けた。

カンタータは前半がN・ベルニエという作曲家で後半がクレランボーを取り上げた。どちらも内容は神話を元にしている。
それぞれ冒頭に器楽曲とエール・ド・クールも演奏された。

クレランボーについては、以前の公演ではオルフェウスの物語を素材にしていたが、今回の「ピュラモスとティスベ」は題名を聞けば分かるように、「夏の夜の夢」に登場する職人たちの劇中劇と同じ話である。

ガンバ(原澄子)が極めて写実的(ライオンに襲われるところとか)な音を出すところが面白かった。また、榎田摩耶のヴァイオリンが強力な磁場を発するような演奏で、日本人でこんな剛腕なタイプの人は珍しいなと思った。

この冒頭にはクープランのチェンバロ独奏曲(こちらは細くてヒョロ~っと背が高いところがが日本人離れしている曾田賢寿)から、スーッとガンバが入ってランベールの曲が始まり、近江楽堂の響きが神秘的なイメージを醸し出す。
さらにフルートの石橋輝樹が横から現われ、榎田女史は客席の背後から演奏するなど工夫が凝らされていた。
楽譜台から楽譜が落下というアクシデントがあったけど気にしない(^o^)丿
フランス趣味の精髄にひたれたひと時であったよnotes

この日もまた、通常の古楽系演奏会と違って若くてオシャレな女性の客が多かった。ちなみに私はヤボなオバハンであーる<`ヘ´>(宣言してどうするpunch
次回の公演も楽しみにしております。

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2017年2月 1日 (水)

聞かずに死ねるか:マイナー・コンサート編 2月版

先月は2回もチケットを無駄にしてしまいました。号泣(ToT)

*3日(金)恋のうた、酒のうた(村上淳ほか):近江楽堂
*7日(火)コンティヌオ・ギルド(通奏低音ギルド)結成演奏会(坂本龍右ほか):スタジオ・ヴィルトゥオージ
*14日(火)愛のかけら(アンサンブル・レ・フィギュール):近江楽堂
前回はソプラノ高橋美千子を迎えたコンサートだったが、今回はフランス人カウンターテナーと共演とのこと。楽しみnotes
*22日(水)メランコリア ダルシマーの世界(小川美香子ほか):近江楽堂
*25日(土)ヘンデル最後のオペラ デイダミーア(日本ヘンデル協会):東京文化会館小ホール

これ以外には古楽系コンサート情報(東京近辺、随時更新)もご覧ください。

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2017年1月 5日 (木)

「木の器 クリスマスコンサート2016」:ちっこいサンタ出現

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演奏:広瀬奈緒ほか
会場:近江楽堂
2016年12月25日

毎年恒例の木の器主催のクリスマスコンサート、今回はいつになく盛況で近江楽堂はほぼ満杯状態であった。

テレマン、バッハ、ヴィヴァルディの作品からクリスマス関係、あるいはクリスマスに聞きたくなるようなアリアや器楽曲を集めたプログラムで、歌うは広瀬奈緒、リコーダー宇治川朝政、ヴァイオリン堀内由紀、チェロ懸田貴嗣、チェンバロ福間彩という顔ぶれである。

器楽曲はやはりテレマン、声楽曲はバッハが多く、その間隙にヴィヴァルディを配置、みたいな構成だった。理屈抜きのリラックスして非常に楽しめました。

会場の外にベビーカーに乗った小さな子がいて、誰のお子さんかしらんと疑問に思っていた。
毎年このクリスマスコンサートでは最後にサンタに扮した人が登場するのだが、なんと今年はそのお子ちゃま(とお父さん)がサンタだった(!o!) 広瀬女史の息子さんだそう(知らなかったsign03)。出てきたらビックリして泣きそうcryingになってしまい、会場の微笑みを誘っていた。

やはり恒例のプレゼント大会が行われ、クジを厳重にテープで留めすぎて開かないというアクシデントはあったが、無事にプレゼントが配られた。
やはり今年も私は当選しなかった。無念であ~る(T^T)

それから、宇治川氏は髪型を変えたようだが、なんだかお坊ちゃんぽくなってしまったですよ(^J^)


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2017年1月 1日 (日)

聞かずに死ねるか:マイナー・コンサート編 1月版

正月と誕生日が嬉しくなくなったのはいつからでしょうか(^^?)

*6日(金)イタリアの香り~17世紀イタリアのリコーダーとチェンバロの音楽(向江昭雅+平井み帆):近江楽堂
カステッロ、ガブリエリなど。
*8日(日)幸せな時 太陽王ルイ14世が愛した器楽音楽(石橋輝樹ほか):ギャラリー鶉
マレ、オトテールなど。リュートは佐野健二担当。
*9日(月)ヘンデル ベルシャザル(ヘンデル・フェスティバル・ジャパン):浜離宮朝日ホール
毎年恒例、今回は1745年初演のオラトリオ。タイトルロールは辻裕久。
*18日(水)J・S・バッハの葬送音楽とドイツ・バロックの宗教的歌曲(Affetti Musicali):日本福音ルーテル教会
カンタータ106番、モテット227番に、ベーム、テレマンなども。
*28日(土)寺神戸亮 バロック・ヴァイオリンと名曲の魅力:フィリアホール
「私の人生、私の音楽」と題されたトーク+演奏会シリーズの第3回目。
*29日(日)タブラトゥーラ:成城ホール
このホールでは求道会館と違って踊りまくってもいいそうですヾ(^^#)ゝヾ(^^#)ゝ

NHK-FM「ベストクラシック」では、4日にビオンディ&エウローパ・ガランテが、16日~20日は古楽ウィーク。
またTVでは、3日NHKニューイヤーオペラコンサートにBCJ参戦。BSで22日深夜にジャルスキーが登場(!o!)


これ以外には、サイドバーの「古楽系コンサート情報(東京近辺、随時更新)」もご覧ください。

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2016年12月31日 (土)

なんとか2016年を振り返ってみたぞ

★古楽コンサート部門
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド「マタイ受難曲」
これまで聞いたことも見たこともない「マタイ」であった。孫(?)ぐらいの若い奏者を多く起用しているのも驚いた。それにしても、1000人近い聴衆および共演者を待たせて悠然とガンバの調弦をするなんてできるのは、シギス親爺ぐらいなもんだろう。北は北海道、南は沖縄まで全国津々浦々巡回してほしかった。

「室内楽の夕べ バッハとテレマン」(木の器)
地道ながら、着実な活動を続けている。

「ヴェネツィアの休日」(ベルリン古楽アカデミー)
リー・サンタナの意外な活躍にも注目。

フライブルク・バロック・オーケストラ
素晴らしいの一言。久々に心から「聞けてヨカッタ(^◇^)」と思えたコンサートだった。

*大貫妙子「Symphonic Concert 2016」
フルオーケストラと共演という、相変わらずの「攻め」の姿勢に感服しましたm(__)m


★録音部門
◆古楽系
*「マラン・マレ1689」(パオロ・パンドルフォ)

*「バッハとライバルたち」(バッハ・プレイヤーズ)
ライプツィヒの音楽監督のオーディションにおける提出作品聴き比べ、という企画の勝利みたいなテレマン、グラウプナー、バッハのカンタータ集。

*”A Breath Of New Life”(Saskia Coolen他)
よく分からないけど買ったら当たりだったリコーダー・アンサンブル集。ジャケットのデザインも変わっている。

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◆ロック・ポップス系
*"Dig In Deep" (ボニー・レイット)
さすがに歌声は衰えた印象だが、ソングライティング、アレンジ、演奏、どれも近年にない出来。聞きほれちゃう。でも。これって国内盤出てないのか(?_?) なんてこったいdanger

*"Colvin & Earle"
二人ともベテランだが、その音楽は瑞々しい。

*「ザ・ゲッタウェイ」 (レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)

*「ア・ムーン・シェイプト・プール」(レディオヘッド)
レッチリもレディオヘッドもこれまでとは違う作風で戸惑ったが、聞きこむとやはり完成度は高い。

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★本
「転落の街」(マイクル・コナリー)

*「ランド」1~3巻(山下和美)
確実に現在の不穏な社会状況を反映している。早く続きが読みたーい\(-o-)/

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2016年12月30日 (金)

「ジルヴィウス・レオポルド・ヴァイスの作品を弾く 1」:作曲家の肖像

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演奏:佐藤亜紀子
会場:近江楽堂
2016年12月21日

通奏低音や歌曲の伴奏ではそのリュートを何度も拝聴している佐藤亜紀子、ソロのコンサートを聞くのは初めてである。
……と自分で書いといて心もとなくなったんで(~_~;)過去記事を検索してみると、2008年にも行っているんであった。会場は今年で閉館してしまう松明堂ホールである。もっとも、この時のコンサートは後半は共演者がいたので、やはり完全な単独コンサートはこの日が初めてということになる。

プログラムはヴァイスのみで、冒頭の「ロジー伯に捧げるトンボー」以外は大体時代順に選曲・演奏されてたようだ。後の時代になるにつれ複雑さが増し、ひねくれてrecycleくるようだ。

冒頭のトンボーは、彼女の亡くなった恩師に捧げられ、「演奏前と後の拍手はご遠慮ください」ということで静寂の中で演奏された。

前半は気候が乾燥していたせいか(?)あまり楽器の調子も演奏の調子も良くないという印象を受けた。
後半になるにつれ、いかにもなヴァイス節が滑らかに展開。極めつけはアンコールに演奏された、讃美歌を佐藤女史がヴァイス風にアレンジしたというもの。
「なるほど、こりゃヴァイスだわー」と思わず感心したのであったよ)^o^(

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2016年12月11日 (日)

「花咲く日々に生きるかぎり」:劇的なルネサンス

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セーゲル・ヴァン・マールの装飾写本とフランスルネサンス音楽
演奏:高橋美千子ほか
会場:近江楽堂
2016年11月24日

ソプラノの高橋美千子と、4人のヴィオールコンソートによる新企画が発動したらしい。高橋女史というと、これまでフランス・バロック専門というイメージが強かったが、この日は同じおフランスといってもルネサンス歌曲である。

テーマの土台となったのは、ヴァン・マールというブルージュの商人が作った写本で、そこに収められたシャンソンが中心だ。
ジョスカン、セルトン、ゴンベール、ジャヌカンなどで、「千々悲しみ」などの有名な曲も歌われた。その合間にこれもよく知られた「若い娘」を元にしたヴィオール合奏が挟まれる。

歌う前にトレブル・ガンバ担当の女性が日本語による歌詞の朗読をして、これがなかなかに良かった。
高橋女史の歌は、ルネサンスというよりバロック曲のようにかなり感情の濃淡を強く示した表現だった。これなら、ルネサンス歌曲は今イチ面白くないと思う人も興味を持って聞けるだろう。
ル・ジュヌの「おお薔薇よ、花の女王」はその最たるもので、劇的な表現に引き付けられた。

リシャフォールの「私の悲しき煩いに」はデュース・メモワールのCDに入っていたので、引っ張り出して聞き直してみた。こちらはやや中世の残り香が感じられるような演奏だった。どちらがよいかは、完全に聞く者の好みだろう。

よく練られた構成で、そういう面でも優れたコンサートだったと言える。プログラムの表紙にD・ヴィスへの謝辞が書かれているが、彼が企画段階から協力していたようだ。


近江楽堂の座席は椅子を並べて、個数も配置もその時によって自由自在なのだが、この時の置き方は通路にあたる部分の幅が狭くてマイッタ(@_@;) 通路分の隙間がないと奥に行けないですよ。
それから、コンサートホールでは折しもフジコ・ヘミングのコンサートがあり、間違えてこちらの列に並ぶオバサマ方が多数。
これが初めての事ではないので、なんとか対策してほしい。


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2016年12月 4日 (日)

バッハ「ミサ曲ロ短調」:合唱の迫力は人数に比例、するわけではない

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演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
会場:彩の国さいたま芸術劇場
2016年11月12日

BCJは一年おきぐらいにロ短調ミサをやっているのだっけか。確か前回はパスしたように記憶している。
今回はオペラシティ公演でなく、翌日のさいたま劇場を選んだ。

以前出したCDよりも歌手の人数が増えているようだ。加えて小さな会場が小さなものだから、迫力満点。合唱は均衡が取れて整然とした美しさがみなぎっている。冒頭からそんな声の渦はホールの壁を揺るがすようで、その中に巻き込まれる気分だった。
そこには美の混沌と秩序の双方が現れていたといってよいだろう。やはり、合唱の曲だとヒシと感じた。

整然としすぎていたという意見も見かけたが、整然としていなければこの混沌を完璧には表現できないはずだ。そのような矛盾を秘めている曲だとも言える。

一方、器楽の人数は変わらないから、アリアを除くと合唱に埋もれてしまっているような瞬間がところどころあった。
鍵盤奏者はガイジン勢で、なんと一人で二役というか左手でチェンバロ、右手でオルガンを同時に弾くという芸当sign02をやっていた。オルガンの上にチェンバロ重ねて載せてそういうことをやったのは見たことあるけど、左右というのは初めてである。なんでも鈴木(息子)優人氏がこの日だけ欠場したせいらしいが……\(◎o◎)/!ビックリ

私の座っていた席のせいかもしれないが、オーボエやファゴットなど管楽器がドーンと直に伝わってきた。また、マドゥフ組のトランペットも堪能できたですよ(^O^)

ソプラノ2のソリストはお馴染みジョアン・ランで6曲目のアリアは、彼女のキャラクターによく合っていた。ただ、他の曲ではやや精彩を欠いていた所があったかも。
もう一人のソプラノ朴瑛美は初めてなので、もうちょっとよく聞いてみたかった。
テノール担当櫻田亮は「ベネディクトス」を超が付くくらいに明晰に歌ってくれた。「神の子羊」については、以前聞いたロビン・ブレイズの時には何やら俗世を離れ身体浮遊しているような印象だったが、今回のダミアン・ギヨンは力強く、生きている感が伝わってきた。

前半第1部は統一感があって形がピシッと決まっているが、後年付け加えられたという第2部以降はそれと比べるとやはり異質な部分がある。果たして実際に演奏されたことがあるのか、という議論もそういう所からも湧いてくるのかもしれない。

古楽の演奏は一声部一人という極端な形まで至るように、歌手の人数を減らしてきた。もちろん、古楽系のロ短調ミサでも大人数の合唱を使うところはある。
BCJの演奏はその狭間を歩んでいるのだろうか--などと考えてしまった。
その反動で、家に帰ってジョシュア・リフキン指揮のCD(一声部一人を完璧に実践)を引っ張り出して聞いた。何やら全く別の曲のような趣きあり。


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