音盤紹介

2008年3月 3日 (月)

ガッティの新譜来たる

エンリコ・ガッティ+アンサンブル・アウローラの新譜キタ━━━━(・∀・)━━━━ !!!!!
しかもヴィヴァルディのトリオソナタ集で、「ラ・フォリア」も入ってるじゃないですか。
ヤッタネ \(^o^)/
今を去ること××年前(多分)、NHK-FMでのライヴ放送を聴いて以来、待ってたのさっ。
もちろん即購入です。
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2008年1月11日 (金)

チャカ・カーン「ファンク・ディス」

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Chaka Khan:"Funk This"
Burgundy Records2007年

なんでもオリジナル・アルバムとしては約10年ぶりとのこと。新作曲とカヴァーが半々ずつぐらいで入っている。どの曲もエネルギッシュ極まりない。一体トシ幾つだ?とか思っちゃうほど。聞かせどころのツボを全く外してない。
女性シンガーはある程度歳を取ると、最前線にはついていけず別の路線へ変更--なんてパターンが結構あるから、この活躍ぶりは嬉しい限りだ。

途中にジミ・ヘンの「砂のお城」が出て来てビックリ(!o!)したかと思えば、さらにジョニ・ミッチェルの"Ladies' Man"はノリが良くてしばらく前に出たトリビュート盤なんかよりずーっといい出来。で、個人的には"You Belong To Me "が懐かしさにグッと来ました。オリジナルのマイケル・マクドナルドも登場してデュエットに、もう「ゆーびろんぐとぅみ~ぃ~」なんて一緒に歌っちゃうよ。~(^O^)~

アレンジもバックも言う事なし。よほど優秀なスタッフがいるのかと思ったら、プロデューサーがジャム&ルイスだった。もう、こちら方面の事情には完全に疎くなってしまったが、この二人まだ頑張ってたのねー。

今のところ一番のヘヴィー・ローテンション・アルバムである。

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フー・ファイターズ「エコーズ、サイレンス、ペイシェンス・アンド・グレイス」

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Foo Fighters:"Echoes, Silence, Patience & Grace"
RCA2007年

サイドバーの「聴かずに死ねるか」で紹介した時には四つ星をつけたんだけど--
すいませんでした _(_^_)_ ガバッ
五つ星に訂正させていただきます。

前作は二枚組になっていて、アコースティック・サイドとハードロック・サイドに別れていたが、あんまりアコースティック面の方が良くなかったという印象を受けた。(世評は逆だったみたいだが)なんか二枚分の代わりに中身が薄くなったような感じだったんだよねー。

しかし、今回は一枚だけでスッキリ(^o^)b ハード面とアコースティック面がほどよく混ざり合っておるではないか。やはり収録曲数を下手に増やすと気が抜けてタラタラになってしまう恐れがあるのよ。

デイヴ・グロールのボーカルもこれまでになく味わいがあって、噛めば噛むほど味が出るスルメ状態。いいのであ~る。

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2007年12月31日 (月)

ブクステフーデ・イヤーのラストに懺悔します

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実は武蔵野市民文化会館で12月27日にやったハンス・ダヴィッドソンのオルガン・リサイタルに行く予定だったのである。プログラムは前半ブクステフーデ、後半バッハでまことにブクステフーデ・イヤーの最終にふさわしい公演であった。

が--前夜の宴会で北海道のカニ鍋を食い過ぎたせいか、はたまた飲み過ぎたせいか、当日どうにも気分が悪くなってしまった(´Д`)
なんでも今年は温暖化のせいで北海道のカニがあまり取れない、とかいう新聞記事を読んだ記憶があった。なので「おのれ、折角の北海道カニをみすみす北に逃がしてロシア人なんぞに拿捕されてたまるか。プーチンの奴め許せん!食って食って食いまくるぞー」てな具合に日本人の誇りをかけて食べまくり、さらに4杯呑んだ酒が全て違う種類だったというのもあるだろう。
とにかく家を出る時間になっても起き上がれず、コンサートをパスしてしまったのであった。

ううう(><)、ブクステフーデ先生すいません<(_ _)>
これからはコンサートの前日に暴飲暴食しないように致します。

ということで、代わりにブクステフーデのCDを紹介して終わりにしよう。
『我らがイエスの四肢』は有名で色んなグループのディスクが出ているが、エリク・ファン・ネーフェル指揮のクレンデ(以前はアンサンブル・クレンデだったがいつの間にか「クレンデ」だけになっている)による演奏である。(Eufoda 1999年)

特徴はゆっくりしてて長い!ということだ。レコード屋に行って他のグループのCDを見てみたが、どの曲のも10分以上かけているのはなかった。しかし、この盤では3曲もある。「手」と「胸」なんか11分半近くもあるのだ。
どちらかというと、ルネサンス期の曲を専門にしているグループだからだろうか、じっくりとポリフォニーの絡み具合を聞かせるという印象である。なんか、じわ~んと感動が来る感じだ。
BCJの演奏を比べてみると、もっと軽快であっさりしている。アーティキュレイションのせいか曲によっては異なる曲のように聞こえるのもあるほど。

ただ、問題なのは個々の歌手があまり上手くなくてソロの部分が今イチに聞こえることだ。BCJは全員ソリストが日本人だが、それにしても比べると遥かに上手い。特に米良氏は絶好調の時期である。こういうのを聴いてしまうと、惜しい人が去ってしまいましたと思わざるをえない(T_T) まあ、ご本人が望んだ道を行っているのだから外野がとやかく言うことではないが。

もう一つの特徴は7曲目に「悲歌」が入っていて、全8曲になっていること。これはブクステフーデの父親の葬儀の時に実際にこのような形で演奏されたとのことである。この「悲歌」はとても素晴らしい。もう、聴く度に涙目になっちゃうというぐらい。
全体的に弦の音の心地よさと、この「悲歌」のためについ繰り返し聴いてしまうのであった。

ということで、ブクステフーデ先生許して(^人^)

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2007年12月22日 (土)

今年のクリスマス・アルバム

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サイドバーの「聴かずに死ねるか」でも紹介している
"Jul i Folkton" (AMIGO)
スウェーデンのミュージシャン17人によるオムニバス盤である。
フリーフォートのメンバーも参加している。実はあの公演で配られたチラシに載っていたのを見て興味を持ったのである。

タイトルの意味は単刀直入、「フォーク風のクリスマス」。まさにそのままだ。音楽の方もタイトル同様に地味にして質実剛健といった印象。派手なところ、余計なモンはなんにもない。
ほとんどの曲がトラディショナルで、中に「きよしこの夜」が楽器だけの演奏で入ったりしている。
四人の女声アカペラコーラスの曲に至っては、まるでブルガリアン・コーラスみたいに聞こえる。
甘美なところはどこにもないが、簡素にして力強い音楽なのであった。
彼の地のクリスマスはこんな感じなんですかな。

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もう一枚は
"Puer Natus Est" (ATAM Classique)
コンチェルト・パラティーノとモントリオール古楽スタジオ(という名称でいいのか?)によるアルバム。
ジョヴァンニ・ガブリエリと同時代の作曲家のクリスマス関係の曲を集めている。シャインは有名だが、GoudimelとかRimonteなんて知らないぞ。
コンチェルト・パラティーノだけの演奏、アカペラの合唱曲、合唱+楽器の曲など色々とりまぜて収録されている。ルネサンスから初期バロックの豊かな響きがたっぷり味わえる。

ただ、難は合唱がキレイすぎること。ルネサンス宗教曲の合唱でキレイで滑らかなヤツだと飽きちゃうんだよね(←ぜいたく)。
あと録音が高音をキンキン強調し過ぎな感じあり。


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2007年12月 2日 (日)

Ferrara Ensemble "The Whyte Rose" (ARCANA)

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旧譜紹介。
フェラーラ・アンサンブルはクリフォード・ヤング(リュート弾き)が率いるルネサンス音楽グループ。バーゼルを本拠地にしているということぐらいしか分からない。

このCDは1999年の作品。サブタイトルに「シャルル突進公の時代のイングランド-ブルゴーニュの詩」とある。
ブルゴーニュ公シャルルは1468年に英王エドワード4世の妹マーガレットと結婚。これによる同盟は、当時の仏王にとっては脅威となったらしい。
タイトルとなっている「白薔薇」はマーガレットの愛称とのこと。

恐らく当時の宮廷でも演奏されたのだろう曲が収録されているが、作曲家が判明しているのは少なくほとんどはアノニマスだ。歌詞の言語も古英語、フランス語、ラテン語と様々である。

ルネサンス音楽のCDを聴くと「こんなに美しい曲がこの時代にあったのか!」と驚くことが結構ある。まさにこれもそうだ。冒頭のウォルター・フライの三重唱のモテットからシャンソン、舞曲、いずれも透徹した美しさに満ちている。

とりわけ注目ならぬ注耳曲はW・フライのアルトとテナーによるバラッド、7曲目のオケゲムの恋歌。後者はアルトのソロで伴奏の弦(viora d'arcoって何だっけ?)と声の響き具合が聴いてて快感である。
しかし、一番素晴らしいのは10曲目のビュノアのモテット"Anima Liquefacta Est/Stirps Jesse"だろう。無伴奏のアルト・テノール・バリトンの三重唱で、三者の声があたかも螺旋形を成して互いに絡み合っていくような美しいポリフォニーである。聴いていると目が回っていくような気分になる。詩の元ネタは雅歌だろうか。内容も哀切極まりない。

ここでアルトを担当しているのはLena Susanne Norinという女性だが、そもそも女声アルトにしろ男声カウンターテナーにしろ、良ければ極楽のように素晴らしく、ダメなのは地獄の底に落ちた気分になるようにダメなもので、「並」とか「ほどほど」というのは聴いたためしがない。なぜだか不思議なもんである。彼女の声はビロードのような滑らかさで高音から低音まで聞かせてくれる希少な極楽レベルだ。

このCD、残念ながら現在は廃盤とのこと。中古などでお探し下せえ。

ところで、この時代の背景などを知るためにネット探索したが、歴史上の一人の人物にテーマを特化したブログが幾つも存在しているのを初めて知った。世にブログの種は尽きまじですなあ。


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2007年11月 3日 (土)

アイリス・ケネディ「タイム・トゥ・セイル」

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オーマガトキ 原盤2001年作

実はセカンド・アルバムの『ワン・スウィート・キッス』を先に買っで聴いていたのである。不満はないけど、今イチのめり込んで聴くというとこまでは行かなくて、今度はさかのぼってファーストを聴いてみた。

アイリス・ケネディはアイルランド出身の歌手。元・教員で90年代から地元で音楽活動を続けてきたとのこと。このアルバムでは10曲中7曲がトラディショナル・ソングで、私でも知っている超有名曲が多数収録されている。
それ以外の曲(サンディ・デニーのとか)もよい。全体的に飾り気なしの、しみじみとした味わい。

セカンドよりこちらの方が気に入った。どこがどう違っているのか分からないが、サウンド・プロダクションの微妙な差だろうか。とにかく現在の愛聴盤の一つになっている。

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2007年10月16日 (火)

「聴かずに死ねるか!」を新設

これまでサイドバーにあった「おすすめディスク」コーナーを中止。代わりに「聴かずに死ねるか!」を作りました。
こちらではとにかく購入済みのリストを作成。ちゃんと紹介したいCDはブログ記事で書きたいと思います。

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2007年1月 3日 (水)

正月の一枚(ロック編)

ロック編も紹介。

マシュー・スウィート&スザンナ・ホフス Under the Covers vol.1(Shout Factory)

60~70年代懐かしのポップ・ロックおたくデュエット二人組によるカバー集。ビーチボーイズ、フー、N・ヤングなどなど名曲を豪快なパワー・ポップ風に再現しております。快晴の正月の空の下でガンガンかけると景気いいかもです。
vol.1ってことで続きがまだ出そう。

それにしても二人の写真を見るといかにも「美女とヲタク」という感じですね。M・スウィートは秋葉原を歩いてたら絶対、職質されそうです。余計なお世話ですが。

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2007年1月 2日 (火)

正月の一枚

他のクラシック系ブログで新春に聴く最初のディスク紹介、みたいのをやっている所が多いので早速真似してみました。(^^ゞ

J・サヴァール「マラン・マレ:ヴィオール曲集 第4集」(ALIA VOX)

三十年前に出した録音では一枚ものの抜粋ヴァージョンだったが、この度の新録は完全版の二枚組となっている。ペドロ・エステヴァンのパーカッションなんかも入ってる曲があって、舞曲っぽく賑やかな感じ。
録音のせいもあるだろうけど、サヴァールのガンバはますますギコギコ感が強まり、さらにアンタイのチェンバロまでガシャガシャしてたりして、全体がノイズの塊みたいな曲もある。美しさや均衡を求める人には耐えがたいだろうが、これがまた心地よいのだよねえ~。
老いてますます過激!とはこのことよ。

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2006年12月24日 (日)

今年のクリスマス・アルバムはこれだっ

ここ××年ばかりクリスマスとは何の縁もない生活を送っている。買い物行っても、映画館でも人が多くてイヤだし、家でジッとしているのが一番てな感じなんであーる。

せめて音楽だけでもクリスマス気分、ということで今回買ったのは--

ジョエル・コーエン指揮ボストン・カメラータ『地中海のクリスマス』
(Warner Classics)

である。日本でも先日ライブを聴いたアンサンブル・エクレジアや、新盤が話題のアントネッロみたいにジャンルを横断して宗教音楽まで演奏しちゃう流れが目立つが、こちらはさらにすごい。
なにせ、イベリア半島はもとよりイタリア、南フランス、バルカン半島、エジプト、モロッコ--時代も12世紀から19世紀までに渡る。もちろん言語も様々、内容もキリスト教のみならずユダヤ系アラブ系も。ということで、アラビア音楽のアンサンブルと共演している。
曲は古い写本から復元したり、現地のコミュニティで採集したものなど。一つの曲の中に異なる宗教文化の要素が混在してるのもあって面白い。イエスの誕生の物語がユダヤのアブラハムの誕生の歌に変わってたり、馬小屋に贈り物を持って行くのが羊飼いでなくて貧しいジプシーになっている曲など。
また、ヘロデ王に殺された子どもたちを嘆く歌の激越な悲嘆はド迫力を感じた。

ジョエル・コーエンは来日した時のレクチャーで、中世ヨーロッパの音楽は後世の西欧音楽よりも中近東など同時代の他地域の音楽の方に類似している、と述べていた。このアルバムもその実践例ということだろう。

雑多で異教味タップリのあまり、聴いてて目が回る~(@_@)
とはいえ、やはりこれは録音よりもライブで聴いて見てみたいもの。それも立派なホールでなくて、極小なホールか教会みたいな場所でだ。

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2006年11月23日 (木)

スティング「ラビリンス」:ロック・モードで聴くが吉と出た

ユニバーサルクラシック2006年

古楽系のCDを聴く時はいつもアンプのトーン・コントロールをオフにしている。こうすると全然音が違って、コンサートの時の生音に近いように聞こえるのだ。
一度うっかり間違えてオフにしたままかけたらあまりに気持ちよい音で、大して面白くないと思っていたCDが一転して素晴らしいものに聞こえて、それ以来こうしている。
ただ、ロックやポップスなどはキンキンして非常に疲れる音になってしまうので、オンに戻して聞いている。


さて、問題のスティングがダウランドの曲をリュートの伴奏で歌ったディスクである。これはどちらのモードであろうか?
百聞は一聴にしかず--ということで、早速二つのモードで聞き比べてみた。結果はトーン・コントロールをオンにしたロック・モードの方が相応しいと出た。
そもそも、録音が全体的にベチャッとした感じなのはなぜだ? 曲によっては時折聞き苦しく思える部分がある。

歌手としてはもう最盛期を過ぎてしまったとおぼしく、出来ればもっと若い時の声で聴きたかった。もっとも、若い頃にはこんな録音を出そうとは思わなかったろうが。
かつてはモロにとんがった不良青年であったスティングも、今や外見は頑固な英国紳士風オヤヂへと変貌。そういう意味では「年相応」ではあろうが……。

いや、もちろんロック・モードで愛聴してますよ、はい(^^)

【追記】
何回か繰り返し聞いてみて、ヴォーカルそのものよりノリがロックだと感じました。

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2005年12月31日 (土)

「Aerial」:元祖不思議少女の行く末

Kate Bush
発売:Columbia 2005年

「ロック界随一のお嬢」(笑)「元祖不思議ちゃん」「小悪魔」「天才少女」であるケイト・ブッシュの12年ぶり新作アルバム。かつての彼女ったらそりゃあ、他の追随を許さぬ独自の世界を築いていて、私など思わず敬遠していたほどだ。そんな彼女が出産・育児を経た変化は……確かに昔のトンガった所は微塵もない。特徴あったボーカル・スタイルもかなり違っている。
例えれば、以前はカッコよくてキメキメのデザインを送って来てた友人の年賀状が、親になった途端にいきなり自分の子どもの写真をドーンと使ったものに変わってしまった、という衝撃に似ていると言ったらよいだろうか。

--という風になんとなくモヤモヤしたものを感じていたのだが、「ミュージック・マガジン」誌12月号での小野島大のアルバム評を読んだら、それがキチンと書かれていて納得。
ケイトと同じように出産・子育てを経て復活したパティ・スミスと比較して論じているのだが、パティの時には良い結果の方に転んだのに対し、彼女については凶と出て「パッと耳を引きつけ、酔わせる官能が足りない」「何度聴いても印象に残るメロディやフレーズがない」としている。

さすが評論家、私の感じたことが見事に論理化されて表現されていると感心した。ウムウムと頷いて読んでしまった。
しかし一方、少子化問題が叫ばれる現在、「育児にかまけている間にアーティストとしては詰まんなくなった」というような言説は、ますます少子化に拍車をかけるものとしていかがなものかとも思った。(←これは冗談です)

実のところ、「Aerial」は結構愛聴している。
出産や子育てというビッグ・イベントがなくても中年になればやはり気力体力共に変わってくるし、感性も異なってくるだろう。逆にずっと若い頃と同じ事を続けていれば「いつまで繰り返しやってんだか」と言われたりして、ミュージシャンとしては辛い所である。
昔のような先鋭的な部分はなくなったにしても、その代わりに別の表現が生まれて来たらそれでいいじゃないかと思う。
まあ、これは私が昔のケイト・ブッシュにこだわりがないせいもあるだろう。

で、結論は「お嬢」も年取れば中年女になる……という事を言いたかったのか(^^?)ハテ

いずれにしてもこのCD、繊細極まりないサウンドプロダクションとジャケットのアートワークは見事の一言。これだけなら五つ星だろう。(全体としては四つ星)
ところで「Washing machine」というフレーズを、なぜか「もしもし」と聞き間違えて「ええっ(!o!)こりゃ日本語?!」と驚いた私は逝ってよしですか。

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2005年12月24日 (土)

クリスマス・アルバムと言えば

そう言えば今日はクリスマス・イヴであった。
子供の頃は意味もなく「ケーキの食べられる日」という単純な認識でいたわけだが、この歳になって子どももいないとなると、フツーの他の日となんら変わらない。
それでも以前は、クリスマス・ソングなどをことさらにCD盆に載せてなぞみたが、ここ数年その努力も放棄……。

こんな感じでは盛り上がらんので、せめて愛聴してきたクリスマス・アルバムの名前だけでも挙げてみよう。

(1)ザ・チーフタンズ「The Bells of Dublin」
アイリッシュ・トラッドのベテラン・バンドがおなじみの聖歌やら伝統歌を演奏。ジャクソン・ブラウン、エルヴィス・コステロ、マリアンヌ・フェイスフルなどの多彩なゲストに象徴されるように様々な音楽の要素がごった煮状態になりつつも、素朴な味わいを楽しめる。ラストの合唱は感動間違いなし。

(2)ブルース・コバーン「christmas」
カナダのシンガーソングライターが、誰でも知っているようなクリスマス・ソングをアコースティックなアレンジで歌う。正直、地味の極致と言ってよく、聴いているとシミジミシミジミしてくるのであった。多分、国内盤は過去に出ていないと思う。

(3)山下達郎「シーズンズ・グリーティングス」
説明不要の超有名盤。

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2005年8月21日 (日)

真夏に聴きたい音楽 その2

今回はロック編である。
夏になるとサザン・ロックを聴きたくなる。やはり南部→暑~いという連想があるからだろうか。ウルサイ蝉の声と拮抗できるのはツイン又はトリプル・ギターを擁したハードなサウンドがよろしいのである。--つっても、ヘビメタだと暑苦し過ぎなんだよね。

★オールマン・ブラザーズ・バンド:フィルモア・イースト・ライヴ
少し歳のいったロック・ファンなら誰でも知っているであろう1971年の名盤中の名盤である。「控えおろう、このジャケットが目に入らぬか」てなぐらいに有名だ。
二枚組のライヴ盤で十数分~二十分超の曲が3曲入っている。今聴いてみると長い即興の部分がジャムバンドっぽかったりフュージョン(当時だと「クロスオーバー」か)っぽいように感じられる。
しかし、一方で熱い、熱~い演奏である。ここにはロックの原初的なドロドロしたエネルギーがまぎれもなく存在しているのだ。

サザン・ロックの特徴はやっぱりキーボードであるにゃー、などと個人的に勝手に思ってるが、この中に収録されている『ストーミー・マンデイ』はギター・ソロの後にスーッとジャズっぽいキーボードが入ってくる。ここは何度繰り返しても聞き惚れてしまう。

もっとも、私がロックを聴き始めた頃には名ギタリスト、デュアン・オールマンは既に亡くなっていてラジオから流れてくる彼らの曲はだいぶ印象が違っていた。それに、グレッグ・オールマンはシェールとアツアツで抱き合ってるジャケットのソロ・アルバムなんか出してたしね……。(全然、バンドのことは知らずに「なんじゃ、このデレデレした男は?」などと思っていた)

今回、前から欲しいと思っていた当夜の演奏曲を全て収めた完全盤(他の日のライヴを含めて6曲多い)を買い直したのだが--うーむ、やはりオリジナル盤は曲を厳選して構成してたんだなあと変なところで感心してしまった。(^^;

ところで、実際のライヴが行なわれたのは三月であり、ジャケット写真のメンバーもみんな長袖ジャケットを着ている。ホントは夏には全く関係ないのであった。


【付記】
このアルバムの隣に突っ込んでおいたクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのCDもついでにかけてみたら、後半から音飛びがひどくなって聴けなくなってしまった。両面をひっくり返してよーく眺めてみても全く傷も何にもない。
CDプレーヤーを買って最初の頃に入手したCD(1987~88年ぐらい?)である。以前から、実際はCDの寿命は短いんじゃないかという話を耳にしたことがあったが、まさかもう寿命なのか……(-.-;) あるいは、西ドイツ製の輸入盤というのもアヤシイ気がする(根拠なし)。それとも管理の仕方が悪かったんじゃろか?

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2005年8月 9日 (火)

真夏に聴きたい音楽 その1

暑い……(~Q~;)
休日で家でゴロゴロしていると余計に暑い。エアコンをオンにすればいいのであろうが、環境問題を考えるとそういうわけにも行かぬ……と、言いたいところだが、実際は電気代がかかり過ぎで節約モードに(火暴)

まあ、こういう時はせめて真夏向きの音楽でも聴いてやり過ごすべえ、ということで考えてみた。
暑い時には涼しげな音楽を聴くというものありだが、逆療法でいかにも暑~い音楽を選ぶというテもある。後者の路線で行ってみよう。

今日はクラシック編だ。
★ヘンデル:水上の音楽&王宮の花火の音楽/エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル(Glossa )

ヘンデルが英国王の船遊びする際に演奏するために作曲したという謂れ(あくまでも事実かどうかは不明)のある『水上の音楽』と、ロンドンで行なわれた祝典で花火打ち上げのための『王宮の花火の音楽』は、双方ともいかにもイベント用に作られただけあって壮麗で華やかで賑々しい。CDではよくこの2曲をカプリングして発売され、種類も多い。

この録音の特徴はなんと当時の編成をそのまま復活したということ--つまり、総勢百人なんである。野外演奏するなら、拡声装置のない時代にはそのぐらい必要だったのだろう。
しかも、楽器も当時のものを復元。管楽器のなんかは指穴やピストンが無かったりするという。いくら欧州全土からでもこれだけのオリジナル楽器と奏者を同時に集めるのは大変だったらしい。

元々、古楽器というのはモダン楽器ほどクリアで美しい音は出ず、不安定である。しかも人数が多い--となると、仰々しくてしかも何やら全体にハッキリとしないモワーンとした印象の音になっている(もちろん、それを意図して録音しているのだが)。それだけにまさに暑苦しくて真夏向けの曲なのだ。
花火大会なんて暑くて人がゴミゴミしていて出かけるのも勘弁だが、このCDを聴きながら水上花火大会を思い浮かべて「タマや~」などと言ってみるのもいいかも知れない。

ちなみに作曲時のロンドンの花火は見事に失敗に終わり火事まで出したという……。

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2005年4月25日 (月)

「ウェルカム・ホーム」(トード・ザ・ウェット・スプロケット)

Toad The Wet Sprocket/Welcome Home:Live At The Arlington Theatre
ソニー 2005年

なぜか昔懐かし(というほど古くはないが)のバンドのライヴのシリーズが廉価版で出されていて、その中の一枚。
トード・ザ・ウェット・スプロケットは大好きなバンドだった。REMの成功に伴って、フォロワーのカレッジ・バンドが当時雨後のタケノコやカビのようにたくさん出て来たが、彼らはその中の一つのような感じだった。REMの初期のサウンドに似ていて、なんとなく青臭い所があるのも共通していた。
だが、REMがレコード会社を移籍して音が何となく変化してからは、CDは出る度に買うものの熱心に聞かなくなってしまったのに対して、TTWSは独自のサウンドを獲得して強靭な表現を手にして行ったと思う。彼らのCDはほとんど入手して繰り返しよく聴いていた。--というか、今も職場のPCにかけたりして聴いているのであった。

これは1992年に出身地に帰っての凱旋コンサートのライヴ盤らしい。最初は静かだが後半段々と客席が(バンドも)盛り上がって行くのがよくわかる。スタジオ盤のような繊細な味わいは無いが、代わりに荒っぽい勢いが感じられる。
私は全て輸入盤でアルバムを入手していたので、歌詞の内容は正直よく知らなかったのだが、対訳付きで見てみると、暗くて内省的だったり陰鬱だったりするのが多くて改めて驚く。でも、当時はこういうのが多かった(ような気がする)。

当時、カレッジ・チャートを賑わしたようなあのバンドこのバンドもみんな解散してしまって、結局今はREMとU2ぐらいしか残っていないようだ。
寂しいのう( -o-) sigh...(思わず懐古モード)

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2005年2月19日 (土)

「One Fine Day」(大貫妙子)

発売:東芝EMI 2005年

ター坊、キタ~~~ッ! という感じですか。
前作の「note」と大体同じ路線で、ウェスト・コースト風のサウンドが中心。全体的になごみ系である。小さな歌詞のブックレットにご本人による各曲の短いコメントあり。
「男性にだって乙女心はあります。ですよね?」という一文には思わず笑ってしまった。こういうところ、いかにも「らしい」です。

まだ聞き始めたばかりなのではっきりしたことは言えないが、前作より気に入りそうな予感だ。
ただ、私は「ensemble」のようなヒリヒリした感じも好きなので、微妙な心境ではある。
が、昨年末のコンサートは行かなかったのだが、次回は必ず行くことにしようと固く決意したのであった。

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